記事

カシオワールドオープン 2009

丸山茂樹は「のんびり行きます」

強風の3日目こそ、いま心がけている課題が生きた。肩の位置でフィニッシュを止めて打つ、強くて弾道の低い球筋はドライバーイップス克服のために続けてきたことだったが、「おかげで今日はこの風の中で、おいっというようなミスもほとんどしていないので。戦う気持ちになれますね」と、納得の首位キープだ。

2番では右バンカー。
7番では、199ヤードの第2打でらしくない「大だふり」。
非常に強いアゲンストの17番では風を読み違えてボギーを打ったが、6番では左のバンカーから絶妙な寄せでパーを拾って「あれは、バーディに匹敵するくらい嬉しかった」と、満面の笑み。

難コンディションの中で、怪我を最小限に防いで2アンダーは「よくやった1日」と、納得顔で頷いた。

最終日は小田孔明と石川遼。
飛ばし屋2人に挟まれて「彼らは次元の違うところに行っちゃうし、彼らを見てても参考にもならない。僕は僕でのんびり行きます」。
賞金王争いの喧噪もよそに、マイペースを決め込んで狙うは次週の頂上決戦。

国内のみの賞金ランクは25位までの選手にしか資格がない「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権を取ることが、当初からの目標だった。
そのために、賞金ランキングの近い宮本勝昌や宮里優作らが目下のライバル。2人のスコアチェックもぬかりなく、「僕は彼らをおさえて上位にいられたらOKなんです」と、明るく笑った。

関連記事