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3TOURS JUNIOR SUMMIT開催!!
久しぶりに降り注いだ太陽の光を浴びて、中嶋常幸が声を張り上げる。
「まさに、今日が本番なんだよ!」。
青木功が子供たちの肩を叩く。
「今日はお前たちの日だ、遠慮するな、思い切ってやれ!」。
尾崎健夫が、1番ティで子供たちを促す。
「よ〜し、今日は俺について来い。俺から絶対に離れるなよ!!」。
8日(金)から2日間の日程で行われたシニアVS女子VS男子の対抗戦『3TOURS CHAMPIONSHIP 2006 IMPACT!』は、あいにく連日の雨模様。
おまけに厳しい冷え込みに、みな心配していた。
この日10日(日)も、「天気が回復しなかったらどうしようかと」(近藤智弘)。
手嶋多一も、嬉しそうにうなづく。「本戦が雨ばかりだったのは残念だけど。それも、今日のための雨だったのかもしれないね」。
今大会の第一の趣旨は、『FOR CHILD CHARITY』。
入場券の収入の全額と、選手獲得賞金から任意の額を難病に苦しむ子供たちや、家庭環境に恵まれない子供たちに、大会収益の一部をジュニア育成に、寄付することになっていた。
ゴルフというスポーツを通じた社会貢献。それが今回のいちばんの目的でもあったのだ。
最終日の翌日に行われた『3TOURS JUNIOR SUMMIT』もその一環だった。
本戦に出場したシニア5人、女子5人、男子5人のプロ計15人と、全国の小学4年から高校3年生までのジュニアが、今大会の舞台となったキングフィールズゴルフクラブをプレーした。
選手1人に対し、ジュニア4人の計5人一組のラウンドレッスン会の当日になってようやくのぞいた青い空。まさに、子供たちのために用意されたような久しぶりの晴天に、出場プロ全員が胸を撫で下ろしたのだった。