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フジサンケイクラシック 2009

47歳の井戸木鴻樹は「7合目まで来たから」

初日にホールインワンを達成し、首位発進した井戸木も3日目は苦戦した。抜群の安定感を誇る選手がこの日はショットに悩まされた。

「練習場では右に行くのにコースに行ったら左に行くんですわ」と、顔をしかめる。
たとえば2番は右を狙っているのに、左のバンカーへ。
「左にしか行けへんから、攻めようがなくなってきた」。
後半からどうにかパットでしのぎ、「大暴れせんようにしたけど、なんか力が入ってしまって…」。
前半はバーディなしの4ボギーは39。そして後半はボギーなしの3バーディは33に「大波賞やね」と思わず苦笑いだ。

全長7397ヤードのコースも、自称「ツアーいち飛ばないプロ」には厳しく、「苦しいわあ」と、つい弱音もこぼれたが、そびえる富士山を見上げて、「7合目まで来たから。明日は上り詰めますベスト5入りを楽しみに頑張ります」と、最後のひと踏ん張りを誓っていた。

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