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岩田寛平均パット賞受賞

東北福祉大時代から、1日たりとも欠かさなかった練習の成果だ。賞金ランクは初シード入りを果たした昨年の62位から12位へ。さらに部門別ランキングで平均パット数1位は、今年飛躍の1年をますます強く印象づけた。

12月3日に行われた「2007年度ジャパンゴルフツアー表彰式」で社団法人 日本ゴルフツアー機構会長の島田幸作より記念のトロフィと、株式会社プリンスホテルより副賞の『ホテル大箱根ツインルームペア宿泊券、札幌プリンスホテル・デラックスツインルームペア宿泊券』を受け取って、改めて心に誓った。

「これからも、昔からやっている練習を続けていこうと思います!」。

学生時代に思いついたという練習法は、まず2本の棒に対して2本の紐をアーチ型に平行になるよう結びつける。さらに、紐をピンと引っ張った状態でグリーンに刺す。ボールは、片方の棒のすぐ脇に置きパッティングのアドレスを取る。
このとき、2本の紐が完全に重なって1本に見える状態が正しい構えだ。
しかし、これが少しでもズレると「真上からボールを見れていない証拠なんです」。
正しい姿勢で打てるようになるまで、いつまでもやめない。
そしてそれは、2005年にプロ転向を果たした今でも岩田の日課だ。
グリーン上における、今季最少ストローク(1.7527)はこんな地道な練習によって培われた。

今年は、未勝利ながら賞金ランク25位までの選手しか権利のない最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に出場を果たしたばかりか3日目に首位。
いま、もっとも初優勝に近い“選手リスト”に名を連ねる。

スケートボードにハマった中学時代。認定プロの父・光男氏に見つかって、つい「これからはゴルフをやります」と口走ったことから本格的にスタートしたゴルフ人生は、順調にレベルアップを続けている。

「意識したって、勝てるもんじゃないから」とクールに構えつつ、やはりいま一番欲しいのはツアー初優勝。来年こそ実現させて、名実ともにトッププレーヤーの仲間入りといきたい。

※平均パット数は、パーオンしたホールを対象にパーオンホールのパット数を、パーオンホール数で割った1ホール当たりの平均パット数を指します。

※なお今年1年の活躍を支えてくださった専属キャディの宮崎晃一さんには岩田より、ベストサポート賞として記念品を贈りました。

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