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オフシーズンの選手たちの声をお届け!<室田淳>
そうやってずっと子供の相手をしていたものだから、年末からお正月にかけて、すっかり太ってしまったよ。おなかのあたりなんか、・・・もう、ちょっとやばいくらい(笑)。でもね、シーズンになればまたげっそりやせるから。今のうちにしっかり “蓄えて”おくのもいいかな、って思うようにしているよ(笑)。
オフトレーニングの本格始動は、2月に入ってからになるかな。暖かいところに行ってトレーニングとラウンド中心の合宿を予定しています。
僕くらいの年になると、選手としてやれる時間が限られています。その中で、どれだけゴルフを楽しめるかが課題です。たとえ失敗しても自分を責めず、良いプレーができたら素直に喜ぶ・・・。そういう姿勢が大事なんだと、最近つくづくと感じています。
今の僕の夢は、いつか三奈と一緒にラウンドすること。そのためにこのオフも、できるだけ長くゴルフを続けていける身体作りを中心に、調整に励むつもりです」室田淳
1955年7月26日生まれ、群馬県出身。日体大を経て、5回目のテスト挑戦で82年にプロ転向。88年に初シード入りを果たし、順調にシード権を保持してきたが、94年に転機が訪れる。ラウンドリポーターを務めた94年のマスターズトーナメントで世界のトッププレーヤーを間近に見て、「これからは、高い弾道のドローボールが必要」と、開眼。スイング改造に踏み切ったのだが、そのことでかえって迷路にはまり込んでしまった。新たな取り組みは、一進一退。なかなか結果がでず、96年にはとうとうシード落ち。どん底も味わった。
しかしそれでもなお諦めず、根気よく取り組んだ成果は、いよいよ2001年のカシオワールドオープンで花開いた。実に8年ぶりの復活優勝。以後、長い時間をかけて作り上げたニュースイングで、毎年確実に1勝をあげている。
苦しい時期も10キロの走りこみなどハードなトレーニングを怠らなかった日々の努力は、今年49歳とは思えない若々しい肉体に、しっかりと刻みこまれている。
※写真は、1月15日のゴルフ新年会のときのもの。今年、選手会・副会長を務める室田「藍ちゃんや不動選手に沸いた女子ツアーに負けないよう、男子ツアーを盛り上げていきます!」。