記事

早朝に起きた波乱。3年連続の最下位を免れたシニアのPGA

各団体会長がロープの外からベンチコートで応援する中で、一人フィールド内でゴルフウェアを着て奮闘! 倉本(左)
シニアのPGAは、大会当日にハプニングが起こった。大会は、12回目を迎える歴史の中でも、5年連続11回の最多出場を誇っていたレジェンド、室田淳がまさかの当日キャンセル。

異変は前日10日土曜日のプロアマ戦から起きていた。
ラウンド途中のぎっくり腰で、きゅうきょプレーをとりやめて、鍼治療に駆け込み翌日の本戦に備えたのだったが今朝になり、練習場で球を打ってみたところで体はどうにもならずに結局、欠場やむなしとなった。

それが、8時15分から予定していた開会セレモニーの35分前。
突然と代打が回ってきたのはシニアのPGA会長の倉本昌弘。
まさにきゅうきょ戦う闘将と化したが男子は黒。女子は赤。シニアは白のウェアと統一する中でも倉本は、白いセーターを持ち合わせていなかった。

前日のプロアマ戦が終わった時に、もしものことを考え「荷物を送らなかった」とゴルフシューズを残していたのは賢明な選択でも、まさかこんなことになるとは露とも思わず、この日はスーツのパンツで代用し、せめて黄色のセーターの中に、白いポロシャツを着込んでお茶を濁すので精一杯だったという。

今年の会場の千葉県成田市のグリッサンドゴルフクラブは、アウトの9ホールを前後半で2回、それぞれベストボールとオルタネートのダブルス戦で回るが、「昨日、プロアマでは18ホールを回って、今日はどこを回るかわかんないんだもの!」。

そんなドタバタの交代劇でも、崎山武志プロと組んで、3ポイントを稼いできたのはさすが。
シニア最終戦「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」で優勝を飾った勢いは、年の瀬にも続いていた。

4年ぶり3度目の優勝こそ実現しなかったが、シニアチームを3年連続の最下位から脱出させて、得意満面。
「ほかの人たちよりたぶん、俺が一番調子いい。2位になれて良かった」。
戦うシニアの会長は急な登板にも“絶口調”だった。

■シニア(PGA)
プラヤド・マークセン賞金ランク1位
崎山武志(賞金ランク2位)
田村尚之(会長推薦選手)
真板潔(会長推薦選手)
秋葉真一(会長推薦選手)
倉本昌弘(PGA会長!)
※11月5日時点の賞金ランキング
  • 開会式のパフォーマンスで、シニアの面々はかぶり物。可愛いんだけど、すっぽり顔も隠して誰が誰だか?! 
  • ほんとに誰が誰だか・・・
  • 左から倉本、崎山、秋葉、マークセン、真板、崎山。元気いっぱい、最強のシニアチーム

関連記事