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JGTO期待のホープ!メジャー初挑戦組の3人トリオに注目!
全英オープン日本予選ランキングでトップ通過を果たし、初めてメジャーへの出場権を獲得した岩田寛。現在急成長株の岩田はこの日応援に訪れてくれた女子プロゴルファーの上田桃子とラウンド途中で遭遇し桃子パワーを受け取った。
「今日で2ラウンド半練習ラウンドしましたが、まだ難しいです。やはり風がポイントになってきますね。とにかく本戦に入ってからプレーしてみないとわからないですね」とコメントは控え目。本来持っているポテンシャルの高さはツアープロの中でも上位に入る岩田。初挑戦のメジャーでも自前の感性で活躍が期待できる。
★落ち着いた風格は”ギョエ!?”24歳??松村道央
昨年度のチャレンジツアー賞金王の松村道央。初めてのメジャー挑戦となる全英オープンへは、ミズノオープンよみうりクラシックで3位タイに入り、最終日68をマークした松村がカウントバックにより出場権を獲得するという言わば滑り込みセーフの選手。初めてのツアー参戦となった昨年度のセガサミーカップから7試合連続予選通過を果たし、しかもチャレンジツアーでは2勝を含むベスト10入り4回の活躍でチャレンジ賞金王にも輝いた。
「4日目の練習ラウンドでやっとコースのレイアウトなどがわかってきだした感じですね。ポイントはやはりラフとポットバンカーを避けてフェアウエイをキープする事ですね。グリーンのタッチもだんだんあってきた感じがします。イメージも仕上がってきた感じですが、実際試合になったらまた別だと思います。」とこちらも謙虚。来週の火曜日に25歳の誕生日を迎える松村。年齢からは想像ができない落ち着いた風格を持つ松村だが、岩田同様JGTO期待のホープなだけに全英オープンの舞台でもきっと味である硬いゴルフに徹して何かをやってくれるに違いない。
★今年ようやく目覚めた怪童がここメジャーでもひと暴れ!甲斐慎太郎
中国4千年の歴史のパワーにより、パインバレー北京オープンで単独2位に入りようやく怪童が目覚めた。甲斐慎太郎は2001年、2002年と関東アマ2連覇をはじめ、2003年には史上5人目となる日本アマ、日本学生と同一年度に2冠を制する活躍で当時アマチュア界の巨匠と恐れられていた人物。その翌年、鳴り物入りでプロ転向したツアーでは、昨年まで07年のKBCオーガスタの10位タイがやっとの低迷が続いた。「今年がダメなら…」と自分を追い込んで臨んだ今シーズン、ツアー序盤戦で2位に2回入る活躍で、早々と賞金シードを確定させた。
「一日一日その日の状況がすごく変わるので、自分のイメージと想像力というのが大切になってきますね。ティショットから刻むホールが多いので、2打目3打目を打てるところから勝負できるようにしていきたいですね。」とイメージを膨らませる。長雨によりフェアウエイもグリーンも普段の全英オープンのコースより柔らかめのコンディションになった今年のロイヤル・バークデールのコースについては「思ってたよりもフェアウエイの硬さなんかも柔らかいし、テレビで見ていたイメージよりも意外とコースコンディションが良いですね。でも日に日にグリーンも硬くなってきていますね。あとは、いかに風とお友達になるか、その辺りの状況判断とかがすごく大事になってくると思いますね。」と冷静に分析する。
目覚めた怪童が初メジャーでどのような活躍をしてくれるか期待したい。