昨年は悲願の優勝杯を日本に持ち帰ったとはいえ僅差の勝利に、日本チームが心底、怯えたのが韓国勢の底力だった。国を挙げての取り組みで、若き実力者が着実に揃っている。確かな技術力もしかりだが、それ以上に怖いのがその精神力だ。

今年も最年長メンバーとなる藤田寛之が昨年、ポツリとこぼした。
「彼らがこのまま黙っているわけがない」。

その言葉はさっそく証明された。今年の代表メンバーの顔ぶれを見れば一目瞭然。

昨年に続いてキャプテンをつとめる韓長相（Jang Sang HAN、ハンジャンサン）は、王座奪還を目論み、ベストメンバーを揃えた。プレーイングキャプテンともいえる存在として、この選手をトップにおいたのだ。

Ｙ・Ｅ・ヤン。２００９年の全米プロ覇者。
今年は先の全米オープンでも、８打差の圧勝をしたマキロイには及ばなかったが、最後まで２位争いを繰り広げた。

メジャーチャンプを筆頭に、昨年の賞金王の金庚泰(キムキョンテ)ら、精鋭揃い。
栄冠を取り戻すべく、一丸となって日本チームに牙を剥くことは必至だ。

＜韓国代表メンバー＞

Ｙ・Ｅ・ヤン
金庚泰（キムキョンテ)
裵相文（ベサンムン）
金度勲（キムドフン）
金大玹（キムデヒョン)
姜庚男（カンキュンナム)
崔虎星（チョイホサン）
洪淳祥（ホンスンサン)
李丞鎬 （イスンホ) ※キャプテン推薦
朴相賢（パクサンヒュン) ※キャプテン推薦

＜キャプテン＞韓長相（ハンジャンサン)

• 藤田 寛之
• Ｙ・Ｅ・ヤン