記事

JGTO Novil FINAL 2010

復活を目指す三橋達也

4アンダーと好スタートを切った三橋達也
三橋達也は前半を1,6,7,9番とバーディを奪い、4アンダーでハーフターン。後半もこの勢いでスコアを伸ばすかと思われたが、11番3メートル、15番3メートル弱、16番は1.5メートルのバーディパットを外してしまった。「切れないと思ったら、切れたり」いまひとつラインを読みきれなかったようだ。もう少しスコアを伸ばせるチャンスがあったわけだが、「いいアプローチでパーをセーブした」場面もあり、後半はパープレー、「大満足です」と4アンダーで首位に並んだ初日を振り返った。

2年前にイップスにかかり、サードクォリファイングトーナメント(QT)でまさかの落選。2004年マンシングウェアオープンKSBカップに勝った実績を持っている彼にとっては、悪夢のような出来事だった。1メートル以内のパットを10回は外し、最後の18番でも1メートルのパットを外してしまい、1打足りずファイナルクォリファイングトーナメントに進めなかったのだ。

イップスの対策として三橋はパターを長尺パターに変えた。これでよみがえった。ショートパットに対する恐怖心は消えた。あとはショットの調子が戻れば、もともと実力があるだけに、期待できる。3週間後にはサードQTが待ち構えている。会場は、2年前と同じJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部だ。なんとかあのときのリベンジを遂げたいところだ。

ところが「僕みたいな位置だと難しいです」というのは、来年のツアー出場優先権(第一回リランキングまで)を獲得するチャレンジ賞金ランキング2〜7位を狙うのはもちろんだが、8〜12位までに入れば、サードQTからではなく、ファイナルQTから出場できるからだ。
自分だけではなく、ほかの選手のプレーによっても順位が変動する。「なんかふわふわした感じ」で落ち着かない。「早く終わって、決まってほしい」は、偽らざる心境だろう。

果たして、結果はいかに。

    関連記事