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丸山茂樹は12位(米ソニーオープン最終日)
上空に吹く風と、実際に肌で感じる風。その計算に神経質になり、クラブ選択をたびたび誤った。
特に、池に入れた2番やダブルボギーを打った5番がそれだ。
「5番のセカンドは、絶対に打ってはいけないところに打ってしまった」。グリーン奥に打ち込み、次のアプローチも乗せられない。
「このあたりがまだまだの部分」。
最終18番では短いバーディパットがカップに蹴られ、結局12位タイという結果に悔しさをにじませた。
それでも、シード権の確保に失敗した昨秋に「リハビリ」のため、9年間戦ってきた米ツアーから緊急帰国。
日本に腰を落ち着け、特にティショットの安定感を取り戻すため、スイング改造に取り組んできた。
それからわずか3ヶ月で、優勝争いに加われるまでに立て直してきた。
「3日目を終えて1打差というところまでやれたことに関しては、自信になる」。
この日も、後半は粘ってボギーなし。
今季初戦でのシード復活は逃したものの、当面の主戦場に決めたジャパンゴルフツアーの開幕前に明るい材料がひとつ出来た。
新年のテレビ番組で「今年はファンのみなさんに感動を与える活躍がしたい」と語るなど、ゴルフ界の牽引役としての自覚も十分。
「この調子で調整を続け、4月にはさらに良い手応えを持って開幕を迎えたい」と力を込めた。
そのほかの日本勢は、今田竜二が23位。
谷原秀人は39位だった。
矢野東は45位、高山準平は78位に終った。
優勝は、2007年のマスターズチャンピオンのザック・ジョンソン。