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東建ホームメイトカップ 2010
首位タイの岩田寛が「今年は自信あります」
なんといっても山あいを吹きすさぶ強風と、手もかじかむ真冬のような寒さが堪える。
スタート前に、岩田が運良くバッグの片隅に見付けたのは去年の名残の分厚いミトン。スタートから早速はめたが、しのぐにはまだ足りない。
もともと、開催コースの東建多度カントリークラブ・名古屋は風が強いことで知られる。
その対策に、散髪して会場入りした。
サイドと後ろ髪を伸ばしたヘアスタイルは、強い風に吹かれて視界を邪魔することもある。
そう思ってあらかじめ切ってきたのだが、この天気では、それも良かったのか悪かったのか・・・・・・。短く剥いた襟足がスカスカする。専属キャディの新岡隆三郎さんが持っていた、毛糸の帽子を借りたがまだ寒い。
背中にべたべた貼ったカイロも効かないくらいだ。
「最初の3ホールは、ティショットが当たらないし、飛ばないし。寒くて全然ダメでした」。
16番で、グリーン奧からのアプローチが寄せられずにダブルボギーを打ったが、後半に盛り返した。
インスタートの最終9番で、3メートルのバーディフィニッシュ。
厳しいコンディションでの2アンダーは、「贅沢を言ったらあれですけど、ボギーとダボが余計ですね」。
ぼやきながらもトップタイは、今季初戦としては上々のスタートだ。
シード4年目の今年は、「自信がある」と言い切った。
このオフは、今まで敬遠してきたドライバーショットの練習量を増やした。
「ドライバーは、打ったら疲れるから好きじゃなかった」。
勘違いもあった。
「これまでは、アイアンが良くなったらドライバーも良くなるもんだと思っていた」。
だが、「人生で一番、ドライバーを練習したら、アイアンとか100ヤード以内のショットまで、全部つながりました」。
打ち方も変えた。
「たとえるならこれまでは、ヨレヨレだった糸をピンと張るイメージです。軸をしっかり保つようにした」という。
賞金ランクは39位に終わった昨シーズンは、「飛ばないし、曲がるし、乗らないし、入らない・・・。なんもいいところがなかった」。
しかし、今年は猛特訓の成果で、「飛ぶし、曲がらないゴルフ?」との報道陣の問いかけに「その予定です」と、即答した。