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『日本ゴルフツアー選手権 Citibank Shishido Hills 第2回ファンとの交流会』開催
今回のホストプロは、昨年のキヤノンオープンで約13年ぶりに優勝を成し遂げた横田真一の登場だ。
今回も集まって頂いたファンの皆様は、JGTOサポーターズクラブと会場となったヒルズゴルフアカデミー虎ノ門のそれぞれの会員の中から抽選で選ばれた約40名のファンの方々だ。
大きな拍手とともに入場した横田は、司会者から「今日は横田選手直伝の指導、そして昨年優勝した秘話などが聞けたら嬉しいです」との問いかけに、「昨年は優勝という奇跡が起こりました。この奇跡が起こった企業秘密を皆様にお教えします!」と会場を笑わせた。
最初に司会者から宍戸ヒルズカントリークラブの印象を聞かれると、「正直、気が抜けるホールがなく、苦手なコースです」と少しうつむき加減な横田にまたまた会場は笑いに包まれる。
各ホールの難しさを、所々笑いを取りながらの横田の説明には、ファンの皆さんもうなづきながらプロのコースの厳しさに聞き入っていた。
「毎年選手とともに成長してくれる大切なコース。難しいコースだからこそドラマが生まれる。選手みんなで盛り上げるこの大会は選手にとっても誇りのトーナメントなんです」と、出場する選手全員がこのタイトルに掛ける意気込みを代弁した。
30分間用意されていたトークショーはあっという間に時間になり、次は横田直伝のレッスンだ。
ツアー界きっての理論派の横田のレッスンはとてもユニークで斬新!
スイングなどのレッスンも大事だが、心のレッスンも大事と語る横田。
人には、起きている状態の交感神経と、休んでいる状態の副交感神経があり、この割合が同じくらいの働きがある状態が、一番自分の良いパフォーマンスを発揮できると言い、特に緊張した場面での副交感神経の度合いを上げるテクニックを身につける事が大事だそうだ。
横田曰く、キヤノンオープンで優勝できたのは、自分に期待をしなかった分、肩の力が抜けて、結果よりもゴルフを楽しもうとする気持ちが強かったそうで、全く緊張せずに落ち着いてプレーしていたからだそうだ。つまり、横田の交感神経と副交感神経の数値が非常に上手くかみ合ってプレーができていたのだと言う。
しかし、最終的には17番ホールあたりから2位との差が気になり始めると、かなり焦って交感神経の度合いが上がってしまったようだが・・・。
横田のゴルフはとても理論的である。
人間には大きく別けて4つのパターンがあり、その人の癖、タイプを横田は見極める事ができると言う。
実際に客席から2名出てきて頂き、横田が診察をすると、別々のタイプと言う事が分かった。片方は内側の筋肉を上手に使える人で、もう片方は外側の筋肉を上手に使える人らしい。
実際、2名のお客さんも横田の理論にピッタリあてはまり、これにはファンの皆さんも「すごい!」。
この理論は自分のスタイルを見極める取っ掛かりのようなもので、自分がどのタイプかが分かれば、どのようなレッスンが自分に必要か分かるのだと言う。
横田は「ゴルフ上手は教わり上手。自分を信じたレッスンを受けてもらいたいですね。でも、この理論の究極は好きなように打つ事なんですけどね。」
集まってくれたファンの方々を納得されるとてもユニークで斬新なレッスンだった。
ユニークでたくさんのゴルフ理論を持ち、人を引き付ける力を持つ横田。
今年もまたツアーを盛り上げてくれるに違いない。