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日本オープンゴルフ選手権競技 1999
日本オープンゴルフ選手権競技の優勝カップ秘話
1927年に第1回の日本オープンが行われたが、その時にはカップはなく、優勝者にカップが贈られるようになったのは、第2回大会から。初代のカップは日本ゴルフ協会の設立にかかわった大谷光明氏がデザイン。大谷氏は西本願寺21代の門主であったため、仏教色の濃い東洋的なもので、中国周王朝時代の香炉をイメージしたものであった。
1942年〜49年の間、太平洋戦争のために日本オープンは開催を中止し、その際に41年の優勝者・廷特春が故郷のピョンヤンにその初代カップを持ち帰り、そのまま行方不明になってしまった。
現在のカップが優勝の手に渡されるようになったのは1952年、第17回大会から。初めてこれを手にしたのは、当時最強といわれた中村寅吉だった。以来、小針春芳、陳清波、戸田藤一郎、杉原輝雄、杉本英世、橘田規、佐藤精一、河野高明、島田幸作、尾崎将司、青木功、中島常幸など、時代を代表するゴルファーの手を経て来ている。今年、この栄光のカップを手にするものは…。