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藤田寛之はさらなる高みを目指して・・・

今月3日に都内のパレスホテル東京で行われたジャパンゴルフツアー表彰式はオフィシャルスポンサーでもある日本ユニシスの多大なるサポートを受けて、我々日本ゴルフツアー機構が運用する「ユニシススコアリングシステム」により割り出した平均ストロークや平均パット数など、各部門別ランキングで1位に輝いた選手たちを表彰し、功績をたたえる年に一度の晴れ舞台だった。

その中で今年、一番のスポットライトを浴びたのが、43歳の藤田寛之だった。

大会史上初の3連覇を達成したツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を含む、年間4勝を挙げた藤田は最優秀選手賞や、賞金ランキング賞のほかに平均ストロークでもランク1位に。

またパーキープ率など4部門でもトップ10に入り、それら各部門別ランキングをポイント化して表す「Unisysポイントランキング賞」でも2年連続2度目の1位に輝き、今年もっとも総合的に優れた選手であることを、改めて証明してみせた。

40歳を超えてからとみに増えたメジャー舞台での経験を糧に、年々確実に進化を遂げてきた藤田は「メジャーのハードルは高くてこれ以上はもう飛べないかもしれないと、行くたびに心が折れそうになる」と帰国するたびに、一応は顔をしかめながらも、「それでもやっぱり、また行ってみたい」と、懲りるどころか喜々としてまた立ち上がり、あくなきチャレンジを続けてきた。

その原動力は、外国人選手とのパワーの差も重々承知の上で、「でも、同じ人間なのだから。日本人の僕だってあの舞台でやれるはず」という強い信念。

「日本代表として、なんとかあの舞台で結果を出したい。それが僕の今の一番の目標です」。

日本が誇るアラフォーの星は数々の称号をひっさげて、来年4月には2年ぶり2度目のオーガスタに挑む。
念願のマスターズの舞台でまずは予選通過を目標に、さらには翌年の出場権が与えられる16位内を目指して頑張ると、またもや高いハードルを自らにかかげて、新年を迎える。

※すべての部門別ランキングをポイント化して割り出す「Unisysポイントランキング賞」は、総合的にもっとも優れた選手の証し。
2年連続2度目の受賞となった藤田には今月3日に都内のパレスホテル東京で行われた「ジャパンゴルフツアー表彰式」でプレゼンターとして登壇した通算48勝の永久シード選手、中嶋常幸より記念のトロフィが贈られました。

またJGTOのオフィシャルスポンサーでもある日本ユニシス株式会社より賞金100万円と、副賞として『東京ディズニーランド カウントダウンパーティ 2013パスポート』が、代表取締役社長の黒川茂さまより贈られました。

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