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『韓国出身のツアープロが東日本大震災復興支援チャリティコンペを開催』

6月28日(火)、初夏を感じさせる澄んだ青空の下、奈良県天理市にある春日台カントリークラブにて、韓国出身のツアープロ9選手とアマチュア102名による「東日本大震災復興支援チャリティコンペ」が盛大に行われた。

今回参加した韓国出身のツアープロは、先月の日本ゴルフツアー選手権Citibank Cup Shishido Hillsでツアー初優勝を飾ったJ・B・パク、そしてS・K・ホ(ツアー通算8勝)、I・J・ジャン(ツアー1勝)、H・リー(2010年度賞金ランキング19位)、趙珉珪(2010年度賞金ランキング27位)、H・T・キム(2010年度賞金ランキング34位)、金亨成(2010年度賞金ランキング60位)、朴星俊(2010年度チャレンジ賞金ランキング7位)、金聖潤(QT10位)と、現在レギュラートーナメントで活躍している9名の参加だ。

スタート前に「今回の大震災で東日本の被災地が1日も早く復興して欲しいという気持ちで参加しました」とコメントをしたのは、J・B・パク。
「先月、ツアーで初優勝する事ができて、日本に来て本当に良かったと思っています。少しでも日本へ恩返しができたらと思ってます。そして今日こんなにアマチュアの皆さんが集まってくれた事がとても嬉しいです。また優勝してこのような震災復興を支援するチャリティコンペを開催したい」と語った。
日本ツアー参戦4年目のH・リーは、「まず初めに、日本のトーナメントでプレーをさせてもらえている事に感謝をしています。日本のスポンサーの皆さん、そしていつも応援してくれているファン皆さんのお陰で今の自分があると思っているから。今日集まったメンバーは全員同じ気持ち。今回の震災復興の為に少しでも役に立ちたいと思い、みんなで考えてこの震災支援チャリティコンペの開催を決めました。自分達は小さな事しかできないが、長期に渡ってみんなで支援活動をして行ければと思っています」と語った。

そしていよいよチャリティコンペがスタート。
アマチュアの皆さんにとっては、あまり間近では見る事のないツアープロのショット。
プロのショットを見る度に歓声と拍手が沸き上がり、まるでトーナメントの観戦に来ているような雰囲気だ。
今回の韓国出身のツアープロ全員が日本語を上手に話せるわけではないが、ラウンド中のアマチュア皆さんの質問にジェスチャーを交えながら一生懸命に答えて楽しませていた。

閉会式では1人1人が今回のチャリティコンペの開催にあたり、サポートしてくれた日本のスポンサー、コースを提供してくれた春日台カントリークラブ、そしてこのコンペに集まってくれたアマチュアの皆さんに感謝の気持ちを述べた。
今回のメンバーで一番日本語が堪能なS・K・ホは、「日本のトーナメントへ参加させてもらっている以上、少しでも震災復興の力になりたかった。またみんなで機会を作って震災復興支援チャリティコンペを行いたい。そしてここにいるメンバーみんなツアープロとして頑張って行きますので、これからも応援をよろしくお願いします」と今回のメンバーの思いを代表して力強く挨拶をした。

今回のチャリティコンペの義援金は、参加費の一部からと、各プロがチャリティとして協賛してくれた商品の授与時にアマチュアの皆さんから義援金を募り、今日1日で総額約100万円の義援金が集まった。
この義援金は、JGTOの義援金口座を通して、日本赤十字社へと寄付される。

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