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杉原輝雄氏が死去
杉原さんは大阪府出身。茨木市の茨木カンツリー倶楽部でキャディのアルバイトを始めたのをきっかけに12歳からゴルフを始め、1957年にプロ入り。62年の日本オープンを皮切りに、国内通算56勝、1973年の制度施行後のツアーは28勝をあげて、史上7人しかいない永久シード選手となった。
若手の模範ともなるべき言動や行動で“ゴルフ界のドン”の異名をとった。トーナメント会場ではラウンド中でも気さくにファンに話しかける親しみやすさと、160センチの小さな体で、いわゆるAONの青木功、ジャンボ尾崎、中嶋常幸ら、大型プレーヤーに立ち向かっていく不屈の闘志と、しぶといゴルフで愛された。
「生涯現役」をモットーに、1997年に前立腺ガンの告知を受けたあとも手術は受けず、治療と並行しながら試合に出続け、2006年のつるやオープンで68歳10ヶ月の予選通過は、世界を見渡しても最年長記録となった。
また昨年の中日クラウンズでは、51回の同一大会連続出場で、世界記録を樹立した。
体調が悪化した今年は記録更新も途絶え、復活をかけて療養を続けていたが、ついにかなわなかった。
葬儀は近しいご親族のみで執り行われ、日時等は未定だが、後日お別れの会が行われる予定になっている。
「この度の杉原輝雄氏の訃報を受けまして、大変残念でなりません。
杉原輝雄氏は、現在のツアー制度が施行される以前からゴルフトーナメントに出場。常に第一線でご活躍され、男子ゴルフ界を長きにわたり牽引されたと同時に、その与えた影響はあまりに偉大でした。
特に、近年のジャパンゴルフツアーでは、2006年のつるやオープンにおきまして、68歳の最年長予選通過記録を樹立。また2010年の中日クラウンズでは、同一大会連続出場の世界記録となる51回の出場をされ、その偉大な記録には我々も敬服いたしました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます」 社団法人日本ゴルフツアー機構 会長・小泉直