先週のコカ・コーラ東海クラシックでプレーオフには敗れたが、抜群の相性を誇る三好で復活の匂いを漂わせた片山が、今週は強力な助っ人を連れてきた。

女子プロの諸見里しのぶさん。昨オフも、本人のたっての願いで宮崎合宿に招き入れた。今週は、女子ツアーの空き週に「週末に東京に行く用事があるので、試合を見に行きます」と、諸見里さんから電話が入った。

「見るだけなの？」と片山は言った。
「暇なら、担げば」と片山が提案した。

東西対抗や３ツアーズでは北田瑠衣さん。またツアーでは妹でプロの眞里さんがキャディを務めたことはあるが、やはり「イベントや、妹に担いでもらうのとは勝手が違う」。

気を遣う度合いも違う。
この日のプロアマ戦では「俺がボールを拾うよ」と声をかけたり、一方でやはり高校時代に東西対抗で伊澤利光のバッグを担いで以来、２度目の経験に、「ヤーデージブックが女子ツアーと違う」とそんなところでも戸惑いを隠せない諸見里さんを逆に引っ張る感じで歩く片山は、「いや、確かにやりにくいけどね。それでも、彼女にとっても、俺にとっても良い刺激になる」と大きな期待を寄せている。

何より、彼女の実績だ。
「なんせ９勝もしてんですから。俺のと合わせて、35勝ですから！」。
一流女子プロと、永久シード選手のコラボレーション。

諸見里さんには日曜日に予定が入っているために予選ラウンドのみの限定タッグだが、諸見里さんも「今週は、大きな収穫があると思います」と、開幕のときを心待ちにしている。

• 片山 晋呉
• 伊澤 利光