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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2011

諸藤将次が狙う、飛ばし屋日本一

36ホールで決着をつけた波乱のフジサンケイクラシックで悲願のツアー初優勝。亡き母への愛が込み上げた。
いよいよ2011年のツアー最終戦。賞金ランキングとともに、平均ストロークや平均パットなど、各部門別のランキングも、このゴルフ日本シリーズJTカップをもって確定する。

各部門ごとに今年も数々のドラマがありそうだが、中でも並々ならぬ闘志を燃やしているのが諸藤将次(もろふじまさつぐ)だ。

狙いはずばり、飛ばし屋日本一。
9月のフジサンケイクラシックで悲願のツアー初優勝を挙げたあとも、快調にトップを走り続けていた。
本人も、このまま行ける気満々だった。

予定が大幅に狂ったのは、ダンロップフェニックス。
常に300ヤード超を誇る男が、悪天候と難条件も重なって、2日目に計測ホールの4番で「チーピン」。
まさかの222ヤードに付けいる隙を与えてしまった。
ショックのあまりに、「精神的にも、やられてしまった」。
同大会に、たまたま出ていなかったカート・バーンズに抜かれてしまった。

先週のカシオワールドオープンで、その週のドライビングディスタンス1位に輝いて、やや盛り返してバーンズとの差を縮められたのは幸いだったが、再逆転とはいかずに、この最終戦を迎えてしまった。
今週の計測ホールは6番と12番。

特に6番は、「自分にとって打ちやすいホール」といい、火曜日の練習ラウンドと、この日水曜日のプロアマ戦で2度とも「300ヤードを越えた」と手応えも。
「今週は曲げないように打って、木に当てないように」と、慎重に豪打を打つ。
「日本人が取りたいですよね」。
賞金王は、2年連続で韓国勢に譲っただけに、福岡出身の九州男児が最後に意地を見せる。



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