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丸山茂樹は米ニッサンオープンで大接戦の末、2位!!

しぶとく食らいついていった。一時は7打差つけられる展開から、カナダ出身のレフティを、ジワリジワリと追いつめていった。そして迎えた16番パー3ではティショットがピン上3メートル。これを沈めて通算17アンダー。

いよいよ、首位のマイク・ウィアを捕らえたのだ。

成長のあとを、くっきりと残した。

米ツアー初出場だった94年の今大会。6オーバーで予選落ちした。ツアーメンバーとなり、本格参戦が始まって、会場のリビエラCCから車で10分のところに居を構え、 “ホームコース”としてからも、苦手意識はなかなか消えなかった。過去7回出場し、予選突破は3回だけ。これまで最高は、2001年の57位だった。

初挑戦から10年。あれから、体重を20キロ落し、アスリートゴルファーに生まれ変わった。

首痛に悩まされた昨シーズンを反省し、負担をかけないコンパクトスイングにも取り組んだ。

前週のビュイックインビテーショナルでは4位。

最終日の最終ホールこそ、この日はじめてのボギーとしてウィアに逃げ切られたが、苦手だった今大会では1打差の単独2位に食い込んで、その成果を示したのだ。

「雨が降っていたし、最後18番は自分には厳しいと分かっていた。ティショットで飛距離を出さないと、と思って力んでしまった。・・・しょうがない。自分でも、よくやったと思う。こういう試合を続けていれば、いつかまたチャンスも来ると思う」

次週は、世界ゴルフ選手権の『アクセンチュアマッチプレー』だ。日本ツアーでも “マッチの鬼”と畏れられていた丸山。次の4勝目は、そう遠くない。

※最終日、7アンダーの64をマークしたタイガー・ウッズは、通算10アンダーの7位タイ。田中秀道は通算6アンダー、24位タイに終わった。

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