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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2008

上田諭尉「今週は日本一!」

4月の開幕から、ツアーばかりかオープンウィークに出場した岐阜県オープンや旭川オープンなど地区競技も含めて、すべての試合でOBを打たなかった大会はないという上田。
先々週に、谷口徹から「おまえはショットで上半身を使い過ぎる。逆に、下半身を大きく使ったほうがいい」とのアドバイスを受けた。
「その点に気をつけながら、良い感じでラウンドしてたのに…」。
この日、後半の16番でもやっぱり出た。

「急な坂を上ってきて息が上がってた。呼吸を整えてから打てば良かったが、オナーだったから」。
ティショットは、ティグラウンドからすぐ左に見える読売テレビのやぐらよりもさらに左へ。
あっけなく、森の中に消えたが今週の上田はひと味違う。
「いつもなら、ダボとかトリとか打っちゃうけれど、今日はボギーで抑えられた」と、満足そうだ。

キャディのおかげだ。
普段は谷口のバッグを担ぐ清水重憲さんには、かなり前から予約をしていた。
全米オープンの翌週は、谷口が今大会を欠場する可能性が大きかった。
「もし、そうなったら諭尉(ゆい)ちゃんのバッグを担ぐよ」と約束してくれた清水さんは、キャディとしての腕だけではなく、選手のその場その場の気持ちを汲んで盛り上げるのが上手だ。

「なんてったって、今週は日本一のキャディですから!」。
賞金王も絶大の信頼を寄せる相棒を“レンタル”したことで心強い助っ人を得て、ピンチも最低限のケガでクリア。

そして最終18番では10メートルもの長いバーディパットを決めて、3アンダーは5位タイと好スタートを切った。

一昨年から用具契約を結んだのは、今大会主催のミズノだ。
「そりゃあもう、良い成績を出したい気持ちでいっぱいですよ」。
同スコアで並んだ同社所属の鈴木亨が「誰よりもこの大会にかける思いがあるのが僕」と話したが、上田の気合いの入れようも、それに負けず劣らずだ。

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