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The Championship by LEXUS 2009

連覇をねらう、S・K・ホ

トヨタ自動車が世界に誇る最高級車「LEXUS(レクサス)」の名を冠した「The Championship by LEXUS」は、第2回大会の今年も茨城県の大利根カントリークラブで開催。

思い出の舞台で連覇を狙うのは、S・K・ホ。

昨年大会は、最愛の人のことが常に頭にあった。故郷でガンの闘病中だった母、リ・スンエさんが、余命幾ばくもないと宣告を受けて、「命があるうちに優勝できなければ悔いが残る」と、その年は4月のつるやオープンに続く年間2勝をあげて、病床に捧げた。

その母も同年12月にこの世を去った。
訃報が届いたのはツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の開幕直前。大事な頂上決戦は、母の遺志どおり会場に残って戦いを続けることも考えたが「とてもこんな気持ちではプレー出来ない」と、故郷に飛んで帰った。

しばらくは、ゴルフも手につかない状態だったがあれから1年あまりが過ぎて、ようやく笑顔で話せるようになった。
「こないだも、お墓参りをしてきましたよ」とホ。
もちろん、墓前に誓ったのは今週の大会連覇だ。
まもなく母の一周忌を迎え、その前にぜひ次のツアー通算9勝目が欲しい。

また、プロ9年目の今年は10月のコカ・コーラ東海クラシックで、韓国人選手として初の生涯獲得賞金5億円超えを達成した。
36歳を迎え、ゴルファーとしてもますます脂が乗る年齢にさしかかり、さらなる目標に据えたのは、でっかく「10億円超え」。
獲得賞金は、さらに倍のビッグマネーを手にするまでまだまだ走り続ける。
「母もきっと、見ていてくれるでしょうから」と、浮かべた優しい笑顔に燃えさかる闘志を秘めて、ディフェンディングチャンピオンが再びこの地に降り立つ。

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