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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2015
りりはちゃん、ありがとう・・・! S・K・ホが首位タイに
「今はちょうど、ドライバーが悪いのに・・・」。パー3をのぞいた14ホールは、刻みたいところもあったのに、「全部、ドライバーで行く羽目になってしまって」。
ヒーヒー言いながらも、パットに助けられてなんとかミスは13番のダブルボギーひとつにとどめた。しょっぱなは1番、3番で立て続けに左に曲げて、「3番では林から出すだけ」と、ピンチも1.5メートルのパーパットは「うまくしのぐことが出来ました」。
今週は、特に友情をかみしめている。やはり首位タイで出た星野英正と、1打差の5位タイにつけた貞方章男は「2人とも僕の練習仲間で。火曜日の1ランと水曜日のハーフを一緒に回って、2人から悪いところを教えてもらった」。
特に貞方は、この日は同じ組のラウンドに「今日は試合中の僕のスイングを目の前で見てくれたから。今日また練習場で、悪かったところを教えてもらえる」。3人揃って好スタートを切って、貞方とはラウンド中に、「このままみんなで優勝争い出来たらいいねって。でも、僕が一番年上だから。おまけをしてね、と冗談言った」。
そんなジョークを良いながら、上がってきた18番のグリーンサイドで、嬉しい顔を見つけた。今週は20日の月曜日に、コース近くのJR白河駅前のイベント広場で貞方と、I・J・ジャンとK・T・ゴンを引き連れて、スナッグゴルフ体験会を開いた。そのときに、SKとガチンコ対決をした武田りりはちゃんと、お姉さんのここねちゃんが、この日もまたコースに会いにきてくれたのだ。
あのとき、りりはちゃんが勝ったご褒美に、SKがあげたサイン入りのキャップは、実は貞方に借りていたもので、「僕は持って来るのを忘れて」。ちょうどクラブ契約先が同じという好都合もあって、かぶっていたのをプレゼントしなくちゃいけなくなっても貞方は、快く「あげていいよ!」。
「だから本当はアキオお兄ちゃんの帽子だったんだ」と、りりはちゃんに種明かしでケラケラと笑い合った。
開幕前日の水曜日には、ゴルフ場のフロントで「りりはの父親です」と自己紹介されて驚いた。りりはちゃんのお父さんの正敏さんは、ここグランディ那須白河ゴルフクラブのフロント係で「りりはが帽子を頂戴したそうで」と丁寧にお礼を言われて「いえいえ」と、恐縮しきり。
「でも、今日(木曜日)はフロントにいらっしゃらなかったから。どうしたのかな、と思っていたら。お仕事をお休みして、りりはちゃんを連れて、応援にきてくださったみたいで」。
思わぬ再会にベテランの胸も弾む。
「嬉しいですよね。こうして、また会いにきてくださるなんて」。
スナッグゴルフの講習会のときは、「S・K・ホ(エスケーホ)」の名前が読めなくて、「お兄ちゃんのお名前が、わかんな〜い」と、甘えていたりりはちゃんも、この日は照れながらも「S・K・ホプロ!」と、呼んでくれた。
「またこうして一人、ファンも増えてくれて、大会もますます盛り上がってくれればいい」。
最終日こそ、可愛い応援団に最終ホールで祝福されたい。