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関西オープンゴルフ選手権競技 2019
ホストプロ?! 韓国のS・K・ホが2年ぶりのツアーに思うこと
韓国のS・K・ホが今週の関西オープンで、2年ぶりの出場を果たす。
開幕前日の水曜日は、若手らと練習ラウンドを回り、「日本ツアーも2年でだいぶ雰囲気が変わりましたね」と、しみじみ。
2001年の初参戦で、同年にはチャレンジトーナメント(現AbemaTVツアー)で賞金1位となり、出場権を獲得した。
すぐ翌年の02年に「住建産業オープン広島」で、ツアー初優勝。04年には日本プロを制覇。同年7月には日本ゴルフツアー選手権で3勝目を上げて、同一年2つの日本タイトルで、名を売った。
さらに05年には日本プロで大会連覇。すぐに日本語も上手に操り、地道な努力を重ねて異国のツアーで人気者になった。
日本ツアーで活躍する"韓流"の先駆け的存在として牽引したが、08年の「レクサス選手権」でツアー通算8勝目を飾って以降は勝ち星にも恵まれず、43歳を迎えた2016年にはついに賞金シード落ち。
それを機に、日本ツアーの撤退を表明していた。
「今までやれなかったことをやる」と家族との時間を増やし、母国韓国でのレッスン番組出演や、主に韓国女子プロを育てるアカデミーを主宰。第二のゴルフ人生も、順風満帆の今ふいのツアー出場に恵まれた。
今年の会場となるKOMAカントリークラブはシード選手時代から、元阪神タイガースの桧山進次郎さんと、番組ホストを務めてきた地元放送局サンテレビのレッスン番組「EASY GOLF」の収録コースでもある。
そのご縁で主催者推薦を頂けられることになってありがたいやら、悩ましいやら…。
実は、ホには空白のこの3年の間に再びレギュラー復帰の意思も、芽生えてきていたのだという。
しかし、この日は若手に交じっての練習ラウンドで、ブランクを痛感する場面も多々あり「戻ってきたとしても厳しいのでは…」。
また、不安に反して仮に手ごたえを得られたとしても選手生活に戻るとなれば、軌道に乗り始めたレッスン業からも、いったん離れなければならず、「悩みどころ」とゴルフ人生2度目の岐路。
「今週は久々のツアーで選手時代の気持ちに戻って楽しくやりたい」と願う反面、「今週の結果で今後が決まりそうです…」。
単なる復帰戦、とはいかないようだ。