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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2012

藤本佳則は「僕がサポートするくらいじゃないと」

順位は下げたが、この日3日目は「3日間の中では一番手応えがあった」。
63を出しながら、「気持ちは全然良くない」と言ったのは大会初日。
不調を自覚しながらも、大量アンダーで首位発進したものだが、この日のように、「手応えがあってもスコアが出ないのがゴルフなんですよね」。
前日の居残り練習で、せっかく復調のきっかけをつかめたというのに、イーブンパーにはつい苦笑いもこぼれるが、「今日はストレスなくやれて、いい収穫だった」と、落胆の色はない。

むしろ、「方向は間違っていない」という確信をつかめた1日。
「プレッシャーがかかる場面でうまくいかないことは当然だけど、今日はアプローチとパターで上手くしのげていた」と、今週初めて自分に及第点を出した。

風は吹いたが、もっとも暑い1日でもあった。
気温33℃超えは、「確かに、暑かったですけどキャディの直さんは、重いバッグを担いで回っている」と、相棒を気遣った。
専属キャディの前村直昭さんは44歳。
「僕は22歳ですよ。弱音は吐けないし、僕がサポートするくらいじゃないと!」と、それもルーキーには気合いが入るひとつの要因だ。

5月の初Vに続くツアー通算2勝目には「前半でトップに追いつくこと。どれだけスコアを伸ばせるか。追いつけば、後半は面白くなる」と青写真を描く。
4打差からの逆転優勝も、「今日ゆっくり寝たら、チャンスあるかな?」。
いたずらな笑みが広がった。

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