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三井住友VISA太平洋マスターズ 2012

藤本佳則は「自分自身に期待している」

若い2人には、先週1週間のオープンウィークが、良い薬になったようだ。2位タイにつけたのは、石川遼と先月23歳を迎えたばかりの藤本佳則。

特にルーキーの藤本は、すっぱりと吹っ切れた表情で御殿場にやってきた。
デビュー年の今季は序盤こそ、「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」でツアー初優勝を上げるなど、常にV争いに絡む活躍も、ぱたりと精彩を無くしたのは中盤。

「授業のない日は昼まで寝てても良かった」という学生時代から一転、連戦続きの生活には「また今週も試合か」と、嫌気さえさすようになっていた。
どうにか予選は通っても、表情にも開幕当時の輝きは無く、平凡な順位をうろついたのは、「気持ちの面が大きい」との確信を、ますます強くしたこの日のプレーだった。

まず、なんといっても「コースで気持ちの浮き沈みがない。ミスしても、怒ったりすることがない」。
先週は久しぶりのお休みに、クラブを握ったのは水曜日と日曜日に友達と回ったプライベートなラウンドだけ。
トレーニングとランニングだけは欠かさなかったが、ほかは一切ゴルフを離れてリフレッシュ。
予定がない日は「寝られるだけ寝た」と、まるまる12時間睡眠。空いた時間は大好きな買い物をして過ごすなど、完全休養を決め込んだことで、体力・気力も一気に回復した。

「ショットはずっと良かったので。あとはアプローチとパターでスコアを作っていけたら、良いゴルフが出来る」との手応えも、戻ってきた。
スタートの10番では、2打目があわや「入りかけ」の楽々バーディで弾みをつけると初日はボギーなしの67で、さっそく本来の強気なコメントも飛び出した。
「今週は自分自身に期待している。勝ちたい」と生き生きと、当初の目標だった「年間2勝」にもさっそく照準を合わせた。

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