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つるやオープンゴルフトーナメント 2012

市原弘大が自身初の1日2イーグルを達成

6番は565ヤードのパー5でまず、278ヤードの第2打をスプーンで2メートルにつけてこれを沈め、そして15番は右のバンカーから178ヤードのセカンドを6番アイアンでやはり2メートルに乗せてイーグルを奪い、自身初の1日2個に「3個目も」と欲張った。

山の原は3つあるパー5ですべてイーグルを決めるチャンスは確かに大ありだった。
510ヤードの17番。
「ティショットがすごく良くて。7メートルにつけられたのですが、これは入らなかった」と残念がった。

それでも、初優勝には大いに弾みのつく1日2イーグルだった。
今年はアジア予選で、早々に全英オープンの出場権を手に入れたというのに、日本ツアーが開幕するなりショートゲームの不振に陥り、「このままイギリスに行っても悲惨な目に遭う」と不安を抱えていただけに、2戦目にして優勝争いには、さっそく明るい兆しだ。

2008年から本格参戦するアジアンツアーで培ったのは、忍耐力。
その年は、日本ツアーのファイナルQTを蹴って、アジアでの初シードに賭けたは良かったが、大事な1戦で飛行機に乗せたキャディバッグが紛失し、開幕ぎりぎりまで届かなかった。
貸しクラブで練習ラウンドを回りながらも、みごとシード入りを果たしてみせた。
毎週のように国境を渡る旅から旅の毎日で、そんな数々のハプニングを乗り越えてきたという自負が、粘り強いゴルフにつながっている。

最終日は荒天も予想されているが、「雨にも嫌々やるのではなく、一生懸命にやれば必ず何か必ず得るものがある、と思ってやる」と、前向きだ。

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