スマイリーフェイスのスマイルが止まらない。
歴代覇者の市原弘大(いちはら・こうだい)が、ボギーなしの8バーディで回った。
「1日よくパターが入ってくれた」と、3番で7メートルを沈めて最初のバーディを奪うと、5番で今度は10メートルが決まった。
3連続バーディで加速をつけるなど、20歳の頃から握る長尺パターが冴えた。
加えて「このコースは、曲げて林に入れるとワンペナを払わないといけない。池がらみのホールもありショットが良くないと、スコアが作れない」と、自負するショットがキレキレ。
9番で、2打目をカップインイーグルするなど、5打差から神がかりな大逆転優勝を飾った2018年も、最終日のスコアは「63」だった。
コロナ禍が始まった昨オフはやむなく中止されたが今オフは、ここフェニックスカントリークラブで行う恒例の宮崎合宿が再開。
”主催者”の谷口徹から招集を受けて「今年は開催してくださったので」と、感謝。
「谷口さんがやろうと言われなければ、僕らはなかなか回れないので…」と、今年は2度参加。
「よくラウンドさせていただくので、宮崎は僕の中では第二のホーム感がある」。
この日の「医療従事者感謝day」に着込んだ青を基調とした「ピーマス」のウェアも、宮崎ブランド。
「ここに来るとほっとします。年々、そういう相性の良さも出てきているのかな、というのはある」と、効果を上げる。
「地鶏や、宮崎牛も美味しいですし、うなぎとかも獲れる。美味しいものだらけで毎晩、どうしようかと。嬉しい悩みを抱えています」。
出場権がない時代に転戦したアジアンツアーでついたあだ名が「スマイリーフェイス」。
いつもニコニコ、トレードマークの笑顔が初日の好発進でますます深まった。