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フジサンケイクラシック 2006
高校3年生の永野竜太郎くんがロゥエストアマチュア賞を獲得
大会初日には、ドライビングディスタンスで1位。プロも脅かす飛ばし屋だが、「ゴルフは飛距離だけじゃないから」。
最終日には、パットが冴えて68をマークした。
5月の三菱ダイヤモンドカップに続いて2試合連続の決勝進出は大健闘の16位タイフィニッシュに「来年、卒業後の進路・・・。迷ってます」と、正直な胸のうちを明かした。
優勝した片山晋呉は、高校の先輩・後輩。
それを聞くなりチャンピオンが目を細めた。
当時の自分と重ねる目。
さらに永野くんの最終日の順位を聞いて、今度はその目を丸くした。
「僕が初めてこの大会に出たときは、まったく通用しなかったんだ。16位! それはすごい!!」。
片山が、高校2年でツアー初出場を果たしたのが今大会。
だがほとんど最下位に近い順位で予選落ちした。
「ボロボロにやられた」記憶がある。
永野くんも、昨年のこの大会がツアー初出場だった。
「…1年たてば、うまくなるんだよね」と片山は、わざと負け惜しみでおどけつつ「これを自信に、いつか僕をやっつけてください」と後輩にエール。
「いつか、片山先輩に対抗できるよう頑張ります!」と、元気に応えた永野くん。
頼もしい新星が出てきた。
永野竜太郎(ながのりゅうたろう)
1988年5月6日生まれ。熊本県出身。茨城県の水城高校3年。
初めてクラブを握ったのは10歳のとき。祖父・孝之さんの手ほどきで、ゴルフを始めた。
2002年の九州ジュニア、2005年関東ジュニア、2006年全日本パブリックアマチュアゴルフ選手権、全国高等学校ゴルフ選手権・夏季大会優勝などのタイトルを持つ。
今年、JGAナショナルチームの代表メンバー。
ツアー出場は、昨年のこの大会と同年の日本オープン、そして今年5月の三菱ダイヤモンドカップに続いて4戦目。
次週のサントリーオープンは、主催者推薦での出場が決まっている。
そのあと日本オープンと、今年8月の全国高等学校ゴルフ選手権・夏季大会優勝の資格で11月のABCチャンピオンシップに挑戦する予定。
身長180センチ、体重85キロの恵まれた体格で、今週は4日間平均315.25ヤードを記録してドライビングディスタンスは3位。