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キヤノンオープン 2012

世界の副将・・・!! 丸山茂樹が2打差の4位

副キャプテンが、渾身の68だ。強風が吹き荒れた前半はどうにかイーブンパーで折り返すと、圧巻は風が止んだ後半のインコースだ。11番で、左の手前から7メートルのバーディトライが決まった。

13番のパー5は、エッジから6メートル半のイーグルトライがカップを捕らえた。14番のパー3は、5番アイアンで右3メートル。

しかし「そこからは、アップアップのゴルフでした」とマルちゃんスマイルが、ちょっぴりゆがんだ。
米国VS国際連合の対抗戦は、来年の「プレジデンツカップ」の副将にと指名を受けたばかりだ。
「選ばれたという責任感」。
ノンプレーイングの副将は、しかし当日だけではなく、それまでに自身の成績でも、しっかりと名を残して現地に赴きたいと、意気込みたいのはやまやまだが、「あまり自分を追い込むことは、しないほうがいいのかな」と、尻込みする気持ちも少し。

日本人最多の米ツアー3勝をあげながら、2008年に傷心の帰国をした。度重なる怪我の影響から、特にティショットが曲がりに曲がった残像は、今も丸山を苦しめ続けていて、「イップスに近い症状」。

練習ラウンドや、前日のプロアマ戦では「一流プロ」。世界のマルになりきって、何の支障もなく振れるのだ。
しかし、いざ本番が始まって、強い風が吹いたり、ラフが思いのほか深かったり、「曲げたらどうしよう」とそう頭をよぎった瞬間に、「おかしくなる。昔のマルではなくなる」と、もう平常心ではいられなくなる。

「いやでも、アイアンやアプローチ、パットはいいんです。だって打っても1打損するくらいでしょう? でもティショットを曲げると2つも3つも損をする場合も」。
その不安がいっそう丸山の悩みを深くする。

昨年は膝、そして今年は左手親指付け根の慢性亜脱臼が症状に追い打ちをかける。
「痛みが出始めるとダウンスイングが怖くなる」。
そんな満身創痍の中でも「今日はよく68で回ってきたな」と、自嘲の笑みで「明日がキーポイントですね」。
2日連続の好スコアこそ、復活のV11への大きな足がかりとなる。


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