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ダンロップフェニックストーナメント 2012

市原弘大(いちはらこうだい)がホールインワンを達成

初出場の大会で、人生初の快挙を達成だ。ティショットで、21度のユーティリティを握った6番。202ヤードと距離のあるパー3は、「とにかくグリーンをキャッチ出来ればいい」。
思い通りの球筋に、「乗ったな」と満足してティペッグを拾い上げた。
その姿勢のままグリーンに目を向けると「ラインに向かってぽんぽん、と…」。

カップイン!!

「プライベートでも、試合でも初めてなんです!」と、声も弾む。
記念のボールは大切にしまっておいても良かったが、「僕が持っていても仕方ない」。いつも熱心に18ホールを歩いてくださるファンの方に惜しげもなく手渡した。

この美味しい一粒を契機に、アンダーパーまでスコアを上げてきた。
現在、賞金ランキングは71位の微妙な位置に、一昨年にせっかく初シード入りを果たしたばかりというのに、喪失の危機も「今年、ここまでやってこの状態で、そこばかり意識しても仕方ない」。

昨年は、日本とアジアのWシードを獲得している30歳は、「落ちたら落ちたでまた、アジアやヨーロッパの予選会に挑戦する機会が出来たと思えば良いだけのこと」と、良い意味で開き直って、残り試合を戦っている。

「シードを落ちたからといって、ゴルフ人生が終わるわけじゃない」と前向きに、「初出場のこの大会、存分に楽しみたいな」と話す様子は、程よく肩の力が抜けている。

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