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『第112回全米オープンゴルフ選手権』6選手が出場権を獲得!
1日36ホールのストロークプレーと長丁場の戦いだったが、B・ジョーンズ、谷口徹、そしてプレーオフを勝ち抜いたJ・B・パク、藤田寛之、ドンファン、高山忠洋の6選手が『第112回全米オープンゴルフ選手権』の出場権を獲得。それぞれが喜びの思いを語った。
通算10アンダーで1位通過したB・ジョーンズは2004年大会以来2回目の出場となり、「前回出場した時よりも自分の技量は上がっているし、経験も積んでいる。良い準備をして全米オープンに臨みたい」と意気込みを語り、目標を聞かれると「トップ10を目標に頑張りたい」と力強く活躍を誓った。
通算7アンダーで2位通過の谷口徹は2年ぶり8回目の出場となり、今回を含めて4回目の最終予選会の出場。その全てで本戦出場を決めており、「今のところ最終予選会の勝率は10割!」と周囲の笑いを誘い、「ショットは変わらず好調なので、必ずチャンスはあると思う。メジャー大会には何度もチャレンジできる訳ではないので、出場するからには頑張りたい」と抱負を語った。
そして通算6アンダーでJ・B・パク、藤田寛之、ドンファン、高山忠洋、梁津萬(W・リャン)の5選手が並び、残り4枠をかけて5選手でプレーオフへと突入。
1ホール目のプレーオフで出場権を獲得したのは藤田寛之と高山忠洋。
藤田は最終の36ホール目で8メートルのバーディパットを決めてのプレーオフ進出だった事もあり、「最終ホールのあのパットが全てだった。あれでプレーオフに残れて出場権が獲得できた」と疲れと嬉しさの交じった笑顔で答えた。
「全米オープンはレベルの高いショットが必要。自分のゴルフの状態はあまり良くないので、調整しながら頑張りたい。4日間プレーして、できればトップ20に入れるようにしたい」と3年連続3回目の出場となる全米オープンへ自身の目標を語った。
続いて高山忠洋も一言目に「長かったですね、最後は気力を振り絞って戦いました」と苦笑い。
疲労困憊の表情でも「全米オープンの雰囲気は挑戦意欲をかき立てられる大会。まずは予選を通過して、ワールドランキング上位者とまわって自分のレベルを上げたい」と6年ぶり2回目の出場に活躍を誓った。
そして残り2枠をかけてJ・B・パク、ドンファン、梁津萬(W・リャン)の3選手が2ホール目のプレーオフへ。3選手それぞれがパーをセーブして3ホール目へ突入と思われたが、グリーン上でリャンのボールマーカーがJ・B・パクのパットラインにかかっていた為、リャンはボールマーカーをずらしたが、もとの位置にボールマーカーを戻さずにパットを行ってしまい、誤所からのプレーとなってしまったリャンに2打罰が科せられ、プレーオフに終止符が打たれた。
全米オープン初出場を決めたJ・B・パクだったが、思わぬ展開に責任を感じて「ボールマーカーをずらしてもらった事を自分も含めてみんな忘れてしまっていた。リャンさんに本当に申し訳なくて。今は素直に喜べないけど頑張ってきます」と言葉少なめだったが、プレーオフ1ホール目の1打目でOBを打ち、誰もがJ・B・パクが脱落かと思ったが、グリーン横から奇跡的なチップインボギーを決めて2ホール目のプレーオフに持ち込んだ底力は見事だった。
本戦でW・リャンの分も活躍する事を願いたい。
同じく全米オープン初出場となるドンファンは「プレーオフまでよく頑張れたと思う。全英オープンに出場した経験はあるけど、アメリカでのメジャートーナメントに出場するのは初めてなので楽しみ。出場できるだけで嬉しいし、良い成績が残せたらもっと嬉しい」と初出場の喜びを語った。
また、5月21日現在のオフィシャルワールドゴルフランキング60位以内の資格により、裵相文(39位)、金庚泰(56位)、石川遼(59位)の3名も『全米オープンゴルフ選手権』の出場資格を得た。さらに6月11日時点のオフィシャルワールドゴルフランキング60位以内にも出場資格が与えられる。
6月14日から開催される『全米オープンゴルフ選手権』でのジャパンゴルフツアーメンバーの活躍を期待したい。