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<世界に挑戦する選手たち>今週のUSPGAツアーに5人のジャパンゴルフツアープレーヤーが参戦!!

いずれは米ツアーへの参戦を目標に、ハミルトンが日本にやってきたのは13年も前のことだ。3年目の92年に初優勝を挙げるなど、日本ツアーでは順風満帆な日々を送っていたが、母国・アメリカの壁は厚かった。

出場権をかけた予選会に挑むこと7回。そのたびに跳ね返され、涙をのんできた。そのうちスランプに陥って、2000年には賞金ランクによるシード落ち。米・予選会にも、エントリーする気力さえ失せた時期もある。

「諦めかけたこともあったけど、アメリカで戦うことは僕の目標であると同時に、故郷の両親、妻や子供たち・・・家族全員の夢でもあったからね」。

どん底のときも希望を忘れなかった。懸命の努力を続けた成果をいよいよ発揮して、昨シーズンに完全復活。日本ツアーで年間4勝をあげ、賞金王争いにも加わった。すっかり勢いを取り戻し、米ファイナルQスクールにもみごとパス。ルーキーとして、今シーズンのUSPGAツアーを戦っている。

オクラホマ大学出身だ。オフは毎年、自宅から近いテキサス州のバッケロGCで練習を積んでいる。初参戦、とはいっても母国での戦いだ。それほど苦はないはずだった。

「・・・とんでもなかったね。僕なんか、ここでは赤ん坊も同然。全然、馴染めなくって少し参ってるよ(苦笑)。特に僕は、ずっと日本ツアーで慣れ親しんできた選手だからね。こっちじゃ、移動するのだけでも大変で、うんざりだよ。コースも当然、知らないところばかりだし、しかも先週(AT&Tナショナルプロアマ)の会場は3コース、今週は2コースを使用するっていうんだから・・・。練習ラウンドの段階ですでに頭の中がバラバラ!! ・・・もうすっかりクタクタだよ・・・」と、思わず大きなため息をついた。ツアー1年生として、例外なく苦戦を強いられているハミルトンだが、出場2戦目の先週は予選を突破し、しかも25位とまずまずの位置でフィニッシュしている。

「今週のコースは普段はパブリックなんで、グリーンに変なクセがついてて、また苦労しそう」と顔をしかめつつ、「・・・でもせっかくこうして長年の夢を実現させたのだから、今年はシード入りを目指して、1戦1戦、大事に戦っていこうと思ってるよ」と、本戦にむけ気合を入れなおしていた。

日本ツアーからの“逆輸入・選手”として、本場での活躍を期待したい。

写真=昨年は日本ツアーで4勝。一時は、賞金レースにも加わった。プレー中はこわもてだが、普段は涼しい顔でジョークを連発したり、ユーモアたっぷり。練習ラウンドでは、ほかの選手に自らレッスンするなど優しい一面も。

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