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藤本佳則 『明日は気持ち良くプレーしたい』 <全英オープン3日目>
3日目は、アメリカのニック・ワトニーとのラウンドだった。
「2サムはやりやすい。好きですよ。」
今日は、前半に乱れた。
2番ホールのPar4。セカンドショットを左に大きく曲げて、隣接する5番ホールのグリーン後方に設置されているギャラリースタンドにダイレクトで当てた。
このホールをボギーとすると、続く3番でもボギー。4番は凌いだが、5番から連続ボギーを叩き、一時5オーバーまで後退した。
大会3日目のロイヤルリザム&セントアンズは、朝から青空が広がり、気温も時間を追うごとにグングン上がった。それとともに地面は乾き、徐々に硬さを増していった。
「下が硬くなっていって、今日は風も吹いていたので低い球を打ちたくて。球を潰すイメージで打っていくうちに引っかけ気味になってしまって、左、左にいっていましたね。」
しかし、7番以降は持ち直してパーを重ね、17番では狙い通りのマネジメントと球筋でバーディを奪った。
3日目は1バーディ、4ボギーの3オーバーで、トータル4オーバー、54位タイとした。
海外メジャー初出場の全英オープン。藤本は日を追うごとにその難しさに直面している。
「ほんのちょっとのミスが大きなミスになる。いろいろ考えるので、なかなかすんなり打てないですね。なかなか難しいっすよ。」
1打1打、常に頭をフル回転させてのラウンドに、いつもよりも疲労度が高いという。
「日本でトーナメントに出ている時の方が、もう少しリラックスしてラウンド出来ている。こんなに疲れることはない。」
明日はいよいよ最終日。
「明日は、とりあえず自分が思い描いた通りに打ちたいですね。バンカーに入れることなく、気持ち良くプレーしたいです。」
藤本は、特に海外遠征をするときは、ほとんど携帯電話を使うことがないそうで、
「今ごろ電源が切れてるんとちゃいますかねぇ。日本と連絡を取ることは、よっぽどのことがない限りないです。」
明日は、是非、日本に良い報告をしてもらいたい。