雄大な北海道の景色に、元気な声が響き渡る。ティショットを打つごとに、勝った負けたと無邪気な40歳。予選ラウンドは、片山晋呉と松山英樹とアマチュア時代も含めて４ラウンド目の直接対決で、楽しそうに飛ばし合い。
「毎ホール、○×をつけていた」と片山はいう。
「６：４で僕が勝った」と、胸を張る。
松山が「いや……」と、首を振る。
「８：２くらいで僕が負けました」と、正直に申告して21歳が地団駄を踏む。

「シンゴさん、飛んでるんですよ〜」と、ベテランの飛距離に怪物ルーキーが嫉妬した。「悔しい…」と、苦笑いで顔をしかめて「もっとトレーニングを頑張ります！！」。

スコアでも、今回は片山に軍配があがって通算８アンダーと、同６アンダーで組はいったん離れるが、この日は最後の18番グリーンで約束をした。

「See you Sunday!!」と、声をかけたのは先輩から。
「シンゴさんに、また最終日に一緒に回ろうと言われました」と、松山。
もちろん、それが最終組なら最高だ。
あこがれのミスターの前で、優勝争い。表彰式に、プレゼンターとして来場する長嶋茂雄氏に、ベテランと若手が入り乱れて、白熱したプレーを見せたい。

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• 片山 晋呉
• 松山 英樹