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東建ホームメイトカップ 2012
藤本佳則が7位、18歳の2人も奮闘!!
藤本は最終日に64をマークして、7位に急浮上。スタートの1番、2番で連続バーディを奪って「最初に流れを作れたのが良かった」。
後半は終盤に首位に1打差まで迫りながらも17番は、パー5のチャンスホールで平凡なパーに終わって悔しがった。
「それとあと15番も。取れるはずのところで取れないのが今後の課題」と、反省を口にしながらも初戦で上々のスタートにほっと胸をなで下ろす。
東北福祉大の時からプロの試合でも注目を集めてきた逸材だけに、昨年のプロ宣言には「アマチュアでは良くても、プロではどうか」などと、言う人もいたという。「それが少しプレッシャーでしたから。今日の結果は自信になるし、これからが楽しみです」と、相好を崩した。
記念すべきツアーでの“初賞金”は429万円。「お世話になった両親に、おいしいものでもごちそうしたい」。
さて2日目は、58位でどうにか予選通過を果たした川村は、最終日に若い力を爆発させた。「ショットは4日間とも良かったので」。最終日は、浮上の鍵だったパットも決まり、65の6アンダーは、ボギーなしのゴルフも明るい材料。
デビューを前に、冬は米ミニツアーで修行を積んで来た。1日競技は賞金300ドルほどの小さな大会でも、3戦中2戦で勝って戻れば自信もつく。そのとき、即金の賞金で、両親に靴を贈ったという川村。
今回の98万8000円は、「ひとまず口座に入るので。今度は両親にちょうだい、と言ってお金をもらって何かプレゼントする感じですかね」と、大会の地元三重県出身の18歳はあどけない笑顔を見せた。
そしてもうひとりの浅地は、通算1オーバーは51位タイに終わって「へたくそ」と、反省しきりだ。最終日こそ「アンダーにして終わりたかった」。しかし、杉並学院高の先輩の石川遼も認める、そのアプローチでつまずいた。
「12番で、パターで打っても寄るような簡単なライで寄せきれなかった」。2メートルのパーパットはどうにか沈めたが、自身も「得意」と自負する分野でのミスには「自ら流れを止めてしまった。もったいなかった」と悔やむ。
「周りからどんなにうまいと言われても、自分ではへたくそとしか思えない」と、自身に叱咤激励。その後はすぐに気持ちを切り替えられた点と、さらに言えば初戦での予選通過には、まずは及第点にも「反省することばっかりで、手応えはまだつかみ切れていない」と自分に厳しく、ホールアウト後はサイン攻めに遭いながら、「こうして注目されている間に結果を出す」と貪欲だった。