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市原弘大が秋田で『ゴルフ伝道師』に!(6月13日)

『ゴルフ伝道師』とは、(社)日本ゴルフツアー機構(JGTO)が社会貢献活動の一環として子供たちにゴルフをはじめるきっかけ作りを目的に全国の小学校へスナッグゴルフ用具一式を寄贈していることから、ジャパンゴルフツアー選手会と連動して寄贈先の小学校へツアーメンバーを派遣して、訪れた選手自らがゴルフの楽しさや素晴らしさ、そして夢を持つことの大切さを子供たちへ伝える目的で行っている取り組みである。

今回スナッグゴルフ用具一式が寄贈された小学校は、6月14日から開催される「秋田テレビ・南秋田カントリークラブJGTOチャレンジⅠ」の開催地近くの秋田市立飯島小学校。
14年ぶりに秋田県で開催されるチャレンジトーナメントに先駆けて飯島小学校を訪れたのは、今年の3月にタイで行われた「全英オープンアジア最終予選会」で見事3位に入り、今年の「第141回 全英オープン」の出場権を獲得した市原弘大だ。

いつも笑顔が絶えない市原だが、さすがに緊張した面持ちで「今日はうまく話せるかとっても不安です」と苦笑いをしながら飯島小学校に到着。
市原が子供たちとはじめて対面をしたのは給食の時間。子供たちと一緒に机を並べて15年ぶりの給食だ。
明るい子供たちは給食を食べながら「小学生の頃は何をしていましたか?」「どうしたらゴルフがうまくなりますか?」「好きな人はいますか!?」と市原を質問攻め。
緊張気味だった市原はあっという間に子供たちと打ち解けて質問に丁寧に答えていった。

続いて行われたのが「夢を持とう」というテーマの市原の講演会。
自分の生い立ちからゴルフとの出会い、厳しかった高校のゴルフ部、そして小さい頃からの憧れだったプロゴルファーへ。
「みんなと同じ年齢の頃は、とにかくゴルフが楽しかった」と市原。そして高校を卒業して夢だったプロゴルファーへ。
しかし、椎間板ヘルニアになり、1ヶ月歩くことさえできなかったことや、イップスで悩み、ゴルフをやめようと思った事も。「夢を実現することはとても大変なこと。でも苦しい時こそ逃げずに向き合えば必ず解決策が見えて来る。そして克服する事ができたら今までとは違った世界が見えて来る」と、全てが順風満帆ではなかったからこそ得たものがたくさんあり、今の自分があると身を持って経験した体験談を語り、子供たちもみんな真剣な眼差しで市原の話に聞き入っていた。
講演会の最後には子供たちからいま自分が持っている夢を発表してもらい、しっかりとした目標を持っていることに市原もびっくり。
「夢を実現するには、まず楽しむ事!もし実現できなくてもそこから得るものはたくさんあります」と子供たちへエールを送った。

子供たちとの最後の授業はスナッグゴルフの実技講習会。
雨の影響で残念ながら体育館での開催となったが、市原のプレー姿が見られることで子供たちはとても嬉しそうな表情。
早速、市原がデモンストレーションでフルショットを披露!
子供たちからは大歓声が・・・となるはずが、ショットの瞬間に市原の手が滑り、ボールと一緒にクラブも飛んでいってしまい、これには市原も苦笑い。
「もう1球行きます!」と仕切り直してもう一度フルショット!
ものすごい勢いで飛んで行くボールを見て、大歓声が上がり子供たちのハートをガッチリと掴んだ。
続いて子供たちも基礎練習を行いながら市原のレッスンを受けて、子供たちは真剣にスナッグゴルフに取り組んでいた。
最後は実技講習の恒例となった子供たちとのパー3の実践形式のミニゲームが開催され、生徒を代表して5年生の三浦賢人君が市原と対決。
2打のハンデをもらっていたこともあり、見事にパーを取って市原を打ち負かした。
子供たちから「はじめてのゴルフは楽しかった」「もっと頑張ってうまくなりたい」とそれぞれ感想をもらい、市原も嬉しそう。
最後に市原から「ルールとマナーを守ってこれからも楽しみながら頑張って欲しい。少しでもゴルフの楽しさを伝えられていたら嬉しいです」と挨拶があり、体育館から子供たちがいなくなるまでサインを書き続けた。

秋田市立飯島小学校の子供たちは、6月14日から開催される「秋田テレビ・南秋田カントリークラブJGTOチャレンジⅠ」の最終日にキッズエスコートと社会学習を兼ねてトーナメントを見学する予定だ。
市原は「今日は子供たちから元気と勇気をもらいました。来月の全英オープンでは頑張ってきます」と秋田市立飯島小学校の全校生徒の声援を背に「第141回 全英オープン」での活躍を力強く誓った。

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