記事

マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2013

S・K・ホはプレーオフ1ホールで敗退、地元Vならず

最後まで、選手会長を苦しめたのは韓国出身の40歳。S・K・ホはスタートの1番から連続ボギーで、一度は失速した。「でも後半から、スイッチが入った」と池田もその存在を畏れたように、12番からの4連続バーディで、やにわに息を吹き返してきた。

4連続目は15番で5㍍のバーディパットを沈めて、しぶとく池田に食らいついた。ABCの高速グリーンに苦しむ池田を横目に、ホは判で押したようにセンター狙い。たとえ距離が残っても、確実にOKに寄せる絶妙のタッチで追い詰めた。
ついに、池田のミスを誘った。
1打差で迎えた本戦の18番は、池に入れた池田にさらに追い打ちをかける、5㍍のバーディチャンス。

だが「狙ったところには打てたけど、入りませんでしたね」と、サバサバと向かったプレーオフの1ホール目はティショットを右のバンカーに打ち込んだばかりか、ボールはアゴのヘリの裏に潜り込んだような形になって、脱出にも失敗。もう一度、バンカーから打つレイアップも、左足下がりのラフに入れて万事休すだ。

先に池田のタップインのバーディ締めを見届けるとようやく4オンした自分はホールアウトするまでもなく、潔く負けを認めた。
母国韓国からここ兵庫県に住まいを構えて7年目の地元V9はならなかった。「今日はただ、そういう結果になったというだけのこと」とこれに懲りず「残りの試合も頑張る」と、シーズン終盤に賭けていく。

    関連記事