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注目の的、松村道央は…?

小田孔明と片山晋呉
片山晋呉キャプテンから前日、キーマンに指名されたのが松村道央だった。急遽欠場となった松山英樹の「代打」だったが、「松山」か「松村」かと冷やかされていた。その期待に応えたか、小平智とペアを組んだダブルスでは、吉田弓美子と堀奈津佳のLPGAチームと1位を分け合い、2.5ポイントを稼いだ。

しかし、最終ホールのティーショットを前にLPGAチームに1打負けていたJGTOチームは、松村が小平に「ずいぶんティが前だ」と言わせ、LPGAチームを〝口撃〟。これに動揺したか、堀がティーショットを右の林に打ち込み、結局このミスが響き、LPGAチームはボギー。これでJGTOチームはタイとしたのだった。これにはさすがに気が引けたのか、松村は表彰式終了後の記者会見で「すいませんでした」と謝罪した。

松村は午後のシングルスでは3オーバーと振るわず、片山キャプテンも「やっぱり〝村〟じゃなくて、〝山〟だったか」とからかった。松村自信も「後半は全然ダメだった。それでもチームが勝ててよかった。日々努力して、また頑張りたい」と反省しきりだった。

小田孔明は片山キャプテンとペアを組んだ。小田は片山に迷惑をかけまいとして「疲れました。もう背中がつって」と疲労困憊。ダブルスでは2ポイント、シングルスでは3ポイントを稼いだ。ホールアウト後は「完全にオフモード。またここに戻って来たい」と完全燃焼した。

今回5回目の出場となった片山は「キャプテンになって、チームが勝つことができてうれしい」と素直に喜びを表した。表彰式のスピーチでは「この素晴らしい大会が、10年、20年と続けられるように、われわれも頑張りたい。サポートしていただく日立グループ、ギャラリーの皆さん、ありがとうございました」と感謝の気持ちを述べた。

3ツアーで最多の5回、「最強ツアー」の称号を手にしたJGTOチーム。来年もこのメンバーがツアーの中心となって活躍し、盛り上げていってもらいたい。
  • 注目の的だった、松村道央

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