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伊沢利光がアサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルでアルバトロスを達成したボール…3万6500円

どんな場面でも、精神状態は常にフラット。「…僕って、ほとんど、テンションが上がったことがなくて」。
谷口徹や片山晋呉ら、感情をむき出しに戦う選手たちを見るにつけ、あまりにも変化のない自分に、「選手として、もっと熱くなったほうが、いいのではないか」と、不安を感じたこともある。

しかしいまは、それが自分のスタイル、と納得している。

今年8月から正式契約を結んだメンタルトレーナーの岡本正善氏に相談してみたところ、最後には自分が勝つ、という自信さえ持っていれば、無理に気持ちを上げようとしなくてもいい、と教えられたからだ。

この日初日の快挙達成の瞬間も、平然としたものだった。
左ドッグレッグの17番パー5。右斜面のラフから打った第2打は、2段グリーンの手前から転がって、カップに吸い込まれた。

伊沢の位置からでは、カップインの瞬間が見えなかったこともあるが、少し前を歩いていた同組の加瀬秀樹の「入った、入ったぞ!」という声と、グリーンまわりのギャラリーの大歓声に促されて申し訳程度に両手をあげたものの、その指先にはまったく力が入っておらず、自身3回目のアルバトロスにも、「それまでは1アンダーだったのが、これで急に4アンダーになったなあ、くらいのもので(笑)」…。

ツアーでは、24回目21人目の快挙。直近の達成者は、昨年の住友VISA太平洋マスターズで、インド出身のジョティ・ランダワ。最多記録は、3回の新井規矩雄がいる。
伊沢自身は、師匠のジャンボ尾崎とのプライベートラウンドでの1回と、試合では94年の久光製薬KBCオーガスタに続く2回目だった。

この快挙達成の記念ボールは、JGTO・GDO共催の新潟中越地震・被災者救済基金チャリティオークションで、3万6500円で落札された。

…今月2日より13日まで実施されました今回のネットオークションで集まったチャリティ金は総計44万3000円でした。
この基金は、NST新潟総合テレビ「NST新潟県中越地震義援金募金」を通じて、新潟県中越地震で被災されました方々のために、寄贈させて頂きます。

オークションに参加くださったみなさまの暖かいお心遣いに感謝申し上げますとともに、被害を受けられたみなさまの1日も早い復興を、心よりお祈り申し上げます。

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