３打差で首位を走る小田孔明を追いかける小林も、この日は３日目から気持ちがこもっていた。「せっかく日本オープンでこの位置にいる。今日は凄く大事な日だと思っていた」。
普段はあまり、感情を出したりしない選手がこのムービングサタデーは、「ショットが曲がった」とそのたびに派手に悔しがったり顔をしかめたり、小林もまた、大会に賭ける思いを隠さずにプレーした。

これで３日連続の69に「意外ですね。上出来です」と笑ったが、「今日は特に後半は、３日間で一番、リキんでた」。そのために、トラブルも多かったが「８番では手前から10㍍が入ったりラッキーもあって、スコアを落とさずに上がって来られて良かった」。

13番のパー３では、８番アイアンで１㍍につけるなど、難コースで「ない頭を使って、かすかな記憶チップでやってます」と、自ら劣等生を装う37歳は「なんとか諦めずに１打１打、食らいついて行こうとやったのが良かった」と、後輩に食らいついた。

小田は東京学館浦安高校で、３つ下。最終日最終組は、後輩と２サムラウンドの一騎打ちも「日本オープンではそうできることじゃない。緊張しながらやりたいと思います」。

今年７月に１年間の交際を経て、麻理子さんと入籍したばかり。このオフには挙式を控えており、報道陣にも乗せられて、「いいね、披露宴のグレードアップ！」。優勝賞金４０００万円なら花嫁を喜ばすにも、申し分ない。

• 小林 正則
• 小田 孔明
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