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三井住友VISA太平洋マスターズ 2013

川村昌弘は、2打差の2位から狙うツアー2勝目【インタビュー動画】

最後はイーグル締めにも、淡々と上がってきた。「いや、嬉しかったですよ」と、言うわりには入った瞬間も表情は変わらないし、大歓声にもちょこんと頭を下げただけ。「・・・スミマセン。冷めてるんですかね」とあとから恐縮しきりで、会心の1打を振り返った。

235㍎の2打目は、「左のバンカー狙いでもいいかな?」。
「でもここが、パー4なら狙うよね」とは今週、バッグを担ぐ月森洋二さんの一言で、「グリーンセンターか、ピン寄りを狙って行こう」と果敢に、20度のユーティリティアイアンを握った。

ピンの右2.5㍍に乗せた。「凄い切れるラインが入った」と、フックラインを沈めて「インコースのグリーンはやさしい」。これが大会初出場の選手が、ベテランすら畏れる御殿場の高速グリーンを早くも完全攻略か?!

「いえいえ・・・スミマセン。そちらの“やさしい”ではなくて」とモゴモゴと、「自分に対して“優しく”してくれるというか・・・。難しいのに、なぜか神がかり的に入ってくれるという意味で、僕には優しいというか」とさかんに“はたちの弁明大会”。
「スミマセン・・・面倒くさい表現をしてしまって」と、やたらと恐縮しきりで「14番でも10㍍もの長いのが、入ってくれたので」と、前半はすべてパーでしのいできた分、終盤ホールでググッと順位を上げてきた。

9月のツアー初優勝に続いて早くも2勝目のチャンスも「意気込んでもいいことないのは今年何回か経験してきたので。意識せずに1打1打淡々と、最後の3ホールくらいで優勝を狙える位置にいれたらいいかな」と、やっぱり相変わらず淡々と話した。


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