記事

長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ 2014

藤本佳則はまだ見ぬ子に捧げる・・・!!

2日目を終えて、首位タイにもテンションがまったく上がってこないのは、10番でボールをお客さんに当てたせい? もちろん、その直後は気付かずに、あとからスタッフに聞いて青ざめ、お詫びにとボールとキャップにサインをしながら、「それで、ケガは? 大丈夫だったんですか?」とそこはとても気がかりだったたが、大事には至らなかったと聞いて安堵のため息。

あいにく、被害者の方にはお会いできなかったが申し訳なかったと、くれぐれも宜しく伝えて欲しいとスタッフに頼み込んで一件落着。

気持ちがちっとも上がってこない理由は他にある。
「月曜日に寝違えて・・・」。
先週の空き週は、5日間もトレーニングに当ててせっかく今大会にも備えてきたのに、これじゃ台無し。

スイングに差し障りが出るほどではないが、プレー後は左の首に明らかに違和感と筋肉の張りを感じる。思い切り振れないせいもあってか「この2日間とも無茶苦茶良いわけでもないし、無茶苦茶悪いわけでもなくて。中途半端」と、ビリケンスマイルも、消化不良のまま予選ラウンドが終わった。

同じ首位タイにはいつもV争いで顔を合わせる先輩ライバル。孔明の顔を見ても、今は闘争心すら沸いて来ないが、この話題になると、たちまち顔がにやけた。

今年1月に結婚したばかりの祐未夫人が10月に出産を控えて、「僕もとうとうパピーになるんよ」。以前から「早く結婚して子どもが欲しい」と切望していたほどの子ども好きは、「今から嬉しくてたまらない」。このほど赤ちゃんの性別も判明して二重の喜び。「男の子が欲しかったから」と願いが叶っても「いろいろ考えているうちに、女の子もええなあって。どっちも欲しくなってもうた」と、欲張りなパパ。

目下、思いを巡らすのは子どもの教育方針について。「贅沢はさせたくない。ちゃんと社会常識を持っている子に育ててあげたい」と、近頃はそんなことばっかり考えてしまうという。
「これで生まれてきたら、もう大変やね」と、自嘲の笑み。北海道の青空に、まだ見ぬ子の顔を描いてビリケンさんが行く。

関連記事