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フジサンケイクラシック 2012
永野竜太郎は「今週も今まで通りに」
勢いに乗っての会場入りだ。
プロとしては2度目だが、アマチュア時代から数えると、6度目の舞台。
出場2年目の2006年には16位タイに入ってベストアマチュアのロゥエストアマチュア賞を獲得した。
当時、水城高校3年生は、偉大な先輩の横で感極まった。
その年のチャンピオンに輝いた片山晋呉は、ゴルフ部OB。
同じ高校出身の片山から「いつか僕をやっつけてください」と言われて、夢がますます膨らんだものだ。
そんな思い出とは裏腹に、そのあとはあまり良い記憶がない。総距離7437ヤードのコースは身長181センチの飛ばし屋には、何ら問題はないが、特に難解なグリーンは「細かいアンジュレーションもあって、読みづらい」とプロ、アマ時代ともに予選落ち続きに、苦手意識のほうが勝ってしまった。
「今週はグリーンの攻略が鍵を握る」と、そこをひとつ課題に乗り込んで来た。
現在、賞金ランキング46位は、獲得賞金も1000万円を超えて、念願の初シード入りも間近。
しかし、ファイナルQT22位の資格で挑む今季は、「僕たちの立場では、1試合もおろそかに出来ない。1試合1試合が勝負」と、シーズン当初に決めた心構えを、今さら緩めるつもりはない。
「今までどおりで行きたい」。
いやむしろ、これまで以上に気を引き締めて臨む。
「1試合1試合を大切にやるだけ」と、力を込めた。