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日本プロゴルフ選手権 2004

将来の米ツアー参戦を視野に、S・K・ホが今年目標に据えたこと

優勝副賞の地元・高知県芸西村の特産品を受け取るホ。
4年前の来日当初は、ほとんど話せなかった日本語も、いまでは自在に操る。練習ラ ウンドやプライベ ートでは、あえて母国の選手と行動を別にして、手嶋多一や星野英正ら、日本人選手 と積極的に交流をはかることで、自然と言葉を身につけていったのだ。
まるでスポンジが水をしみこんでいくように、ホには豊かな吸収力がある。
2001年、チャレンジツアーランク1位の資格でレギュラーツアーへの出場権を手に入 れると、デビュー 元年の2002年には、早くもツアー初優勝。賞金ランク17位で初シード入りを果たす と、続く昨シーズン は同ランク25位で、2年連続のシード入り。
そして今年は念願の日本プロ初制覇だ。語学同様、わずか3年ですっかりと日本ツ アーに馴染んでしま ったホの将来の目標は、尊敬する同郷の大先輩K・J・チョイの後を追い、USPGAツ アーへの本格参戦。
だがこれには現状、2つの懸念材料があるという。スタミナ不足と技術力の未熟さ だ。昨年、一昨年と2 年連続で出場した米ツアーの予選会。セカンドステージからの挑戦は、いずれも失敗 に終わっている。
米ツアーを目指すにあたり、3年前から専属トレーナーと契約し、スイング面ではこ のオフからチョイ のコーチでもあるフィル・リプスン氏に師事するが、「まだまだ、僕の力ではアメリ カでは通用しない 。もっと勉強が必要です」と、じっくりと取り組む構え。
その前に、まずは日本で自信をつける。今季の目標は「年間3勝以上で、賞金ランキ ング1位」。今季の プロ日本一を決めるこの大一番だけでなく、2004年は賞金王の座について、日本のツ アー界にくっきり と、S・K・ホの名を刻み付ける計画だ。

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