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日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズカップ 2004
S・K・ホは、このオフの“投資”の成果を発揮して、今季のツアープレーヤーNO.1の 座に!
昨年、韓国代表として2年連続の出場を果たしたワールドカップ。そこで、ペアを組 んだK・J・チョイ のコーチ、フィル・リッツソン氏に出会った。
期間中、行動をともにするうちに、そのレッスン理論に感じるものがあったホは、オ フに彼のいる米フ ロリダ州にわたって約2ヶ月間、みっちりと教えを請うた。
そのとき、現地で一軒家を借りたり、食費や生活費にかかった費用が120万円。
「・・・でも、それで自分のレベルアップができたと考えればね」。
120万円と引き換えに、日本プロと今大会の賞金のほか今季すでに6700万円以上を稼 いで現在賞金ラン クトップに立っていると考えれば、まだ安いくらいだ。
そのときリッツソン氏に、自分のスイングと、チョイやタイガー・ウッズのそれとを 比較したビデオを 見せられた。
大きな違いは、「僕のは、バックスイングがやたら大きいくせに、体が回っていない 点。チョイさんや ウッズは小さいスイングなのに、しっかりと体は回っていた」。
リッツソン氏から言われた欠点を、頭の中に叩き込んで迎えた今シーズンは、一緒に まわったプレーヤ ーからよくこう言って褒められたものだ。
「今年のSKは飛距離が伸びて、しかもより安定したスイングになったね!」。
強靭な精神力に技術力も加わって、さらにパワーアップして帰ってきた2004年。今年 の宍戸ヒルズは、 ツアープレーヤーNO.1を決めるにふさわしい超難セッティングだった。その舞台でホ は、思う存分にこ のオフの努力の成果を披露したのだ。
写真=今大会主催の日本ゴルフツアー機構理事長・島田幸作にチャンピオンブレザー を着せ掛けられる ホ。
「今年のツアープレーヤーNO.1に輝いたのがホ選手であることを、われわれ日本ゴル フツアー機構は誇 りに思っています。これからも、ホ選手のような素晴らしい選手を輩出していくべ く、努力を続けてい きます!」(島田幸作)。