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藤本佳則が初出場で予選通過 <全英オープン2日目>
「初めての全英オープンなので、自分でどれくらい出来るのかわからなかったけど、予選通過は良かったと思う。」
カットラインは意識していなかったが、最後の3ホールだけは意識したという。
17番でボギーを叩いて、この時点でトータル1オーバー。18番のPar4では、ティーショットでスプーンを握りながら、フェアウェイ左のポットバンカーに入れた。2打目はバンカーから出すだけ。3打目をピン右横6メートルにつけて、下りの軽いフックラインを慎重に決めてパーとした。
「2オーバーくらいがカットラインだと思っていた。17番と18番は、カットラインを意識したのもあるかもしれないけど、明らかにマネジメント不足。もっと勉強が必要ですね。」
昨年までテレビで見ていた全英オープン。
実際にプレーをしてみると、少しイメージと違っていた。
「想像していたよりもウェットでした。何だか、全英オープンらしくないというか・・・。」
コースに関しては想像と違っていたが、まわりでプレーする選手達の凄さは想像していた通り、いや、それ以上だった。
予選2日間は、リー・ウェストウッドとババ・ワトソンとのラウンド。
「ブッシュに入って、自分なら出すだけのところを当たり前のようにグリーンに乗せてくる。絶対にダボを打たないところはやっぱり凄いと思った。」
ルーキーで海外メジャーに初出場して、さらにそこで予選通過をしたことを問われた藤本は、何ともルーキーらしからぬ答えを返してきた。
「予選通過で驚いていたらそこで終わり。まだまだ先を見てやらないとダメだと思っているので。これくらいのことは、当たり前のようにやらないと。でも、最低条件はクリアできたと思っています。」
明日からの決勝ラウンドについては、「トラブルなく、自分の思い描くマネージメントを心掛けてプレーするだけ」と語った藤本。
志高く、どこまでも先を見て突き進んでもらいたい。