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ダイヤモンドカップゴルフ 2010
兼本貴司は「ワクワク3割、緊張7割」
いよいよ開幕を翌日に控えたこの日水曜日は「ワクワク3割、緊張7割」。
その要因は、予選2日間の組合せにある。
青木功と石川遼のペアリング。
特に、青木は初めての同組ラウンドだ。
「確かに、その技を間近で見られるのはとても楽しみ」。
だがその一方で、「こう見えて人一倍緊張するたち」。
世界のアオキを前にして、平常心でプレー出来るかがまず心配だ。
「まして、僕はツアーで一番ドライバーが曲がる選手で」。
そこにプレッシャーと、青木と石川目当ての大ギャラリーが加われば、「まともなゴルフになるのかどうか」と、今から不安になってくる。
そういう意味でも「ワクワク3割、緊張7割」。
昨年大会の会場の大洗ゴルフ倶楽部に比べ、ここ埼玉県の狭山ゴルフ・クラブとの相性が、いまひとつなのも緊張をあおる。
昨年は、コースの特性から「1ラウンドで3度くらいしかドライバーを使わなかった」。
しかし、今年はほとんどのホールで正確なドライバーショットが要求される。
「僕は浮き沈みの激しさでもツアーで一番。いったん調子を崩したら、人の倍は曲がるから」。今から心配は尽きないが、発奮材料がひとつある。
尊敬してやまない中嶋常幸が今週、怪我からの復帰初戦を飾る。
昨年は最終日最終組でまわり、表彰式で「中嶋さんがいなければ、僕はここにいなかった」とまで言った恩人の快気祝いはやっぱり連覇で。
「そんな大きなことを言える選手じゃ、僕はないけれど。今週は、せめて上位で争えたら」。控えめながら、秘めた闘志はちゃんとある。