記事
ABC チャンピオンシップゴルフトーナメント 2003
ABCチャンピオンシップゴルフトーナメント3日目逆転賞金王を狙う片山晋呉が通算15アンダー単独首位
自分の活躍でツアーを盛り上げたい、という気持ちが強い。そんな思いは、このコメ ントに凝縮されている。
「もちろん、僕だけじゃなく、(賞金ランク2位の)伊沢さん(同3位)の手嶋さん。 この2人にもチャンスがあるわけだから、僕ら3人が盛り上げていかないとダメでしょ う。だってここは日本ツアーなんだからね!」。
もちろん、米国出身のハミルトンが2003年のジャパンゴルフツアー賞金王というのも 悪くはない。しかし、いつも応援してくれるファンを喜ばせるためにも、「僕ら日本人選手 が、取ったほうがいいに決まってる」と片山は言うのだ。
今週のゴルフの調子は、初のキングに輝いた「2000年シーズンにほぼ近い状態」だ。 ホールアウト後はもう、練習する必要がないほど仕上がっている。
それでも、この日3日目の終了後に、今週初めてドライビングレンジに足を向けたの は、「4日間で一度くらいは行っとかないと、くらいの軽い気持ち」。それでも、7ア イアンで10球ほど打っただけで、翌日の調整は済んでしまった。
単独首位で迎える最終日は学生時代、横尾要とともに“日大三羽ガラス”ともてはや された同期の宮本勝昌だ。プロ入り以来、初となる最終組での直接対決だが、片山は 「まったく意識してない」ときっぱり。「だって、相手見てゴルフしてない。だいた い、宮本とは何打差あるの? 2打差?・・・ふ〜ん。でも、向こうだってきっと、俺の ことなんか意識してないだろうし関係ないよ」。
片山の目には今年2度目の頂点と、賞金王を取った2000年シーズンの再現しか写って いない。