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レオパレス21ミャンマーオープン 2018

川村昌弘は7番でトリも「エンジョイ」

川村も、大トラブルにめげずにV戦線に居残った。前半4番では残り220ヤードの2打目を23度のユーティリティで、ピン奥1メートルに乗せてイーグルを奪った。6番では5メートルを沈めて単独首位にのし上がったが、7番で撃沈。

普段はパー5の難しいパー4は「打った瞬間、OBでした。救いようがなかった」と、大きく左に曲げたティショットは塀の向こう側に消えた。暫定球を今度はしっかりとフェアウェイに置いて、1球目を探しに行こうとしたキャディのゲーリーさんには潔く「探すな、と。あそこで出てきたほうが動揺する」と、トリプルボギーにはしたがそこはすっぱりと諦めると「突拍子もないショットを打ったのは、あの一発だけ。あとのドライバーショットはパーフェクト。一発も曲げていない。100点でした。あそこ以外は全部フェアウェイに打てた」と切り替えの早さで、その後は納得のゴルフを展開。
パー5での2つのバーディで、再びV争いに戻ってきた。

宮里とは昨年も予選ラウンドで一緒で、2日目に宮里が64を出した。川村は65で回り「あのときは2人で伸ばし合い、今日は外し合いました。パットは組がお通夜だった。みんな入らなかった」と、グリーン上の沈鬱ムードに加えて川村には7番でのおまけ付きも、「今日もやりかけましたけど、踏みとどまれた。最終日までこういう位置にいられることは、ひとつポジティブな要素。大成長です」と、最後は宮里とともに最終日の大チャンスを残した。

日本ツアーは賞金ランク71位で、第二シードを得るので精一杯だった昨季を思えば「今日もひとつ段階を上がれた」と、4年ぶりのツアー2勝目をにらめる位置を噛みしめる。
「明日はどっちに転んでも、調子は上向いている」と、復調の兆しも確信めいてきた。

首位とは1打差。「楽しみ。良くても悪くても、明日はエンジョイしたい」。
2013年にやはり日亜共催の「アジアパシフィック パナソニックオープン」でのツアー初制覇を機に始めた世界を巡る旅。
新世代の旅人ゴルファーは、ミャンマーでその続きを夢見る。

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