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ダンロップフェニックストーナメント 2004

横田真一「人生で、いちばん緊張したよ!」

スタートコール係のジム・フレッチャーさんのマイクを奪うなり、青木が言った。
「1組目は、俺がやろう」。“世界のアオキ”の申し出に、いちばん戸惑ったのは、トップスタートの選手たちだ。
中でも特に、大の“青木フリーク”の横田は、「どきどきした、なんてもんじゃない。畏れ多くて…」。

横田らの組がティオフする直前に1番ティで、青木の世界殿堂入りを祝う花束贈呈のセレモニーが行われた。
その延長で、この超・ビッグなスタートアナウンスが実現したのだ。

「次のスタートは、…横田、真一!」

憧れの人から、自分の名前が飛び出した途端、「これまでの人生の中で、いちばん緊張した。あれは、ぜったいに身体に良くないよ!」と、思わず心臓を撫で下ろしたがこの緊張感こそが、これからゲームに挑む横田には、良い方向に働いたのは間違いない。

その1番ティで、フェアウェーど真ん中をとらえる会心のティショットでバーディ発進。上がりホールこそ2連続ボギーに悔しがったが、65をたたきだして順位を上げた。
「(戦いの)モードに入る、という点では良かったですね」。
極度の緊張感を、好スコアにつなげた横田だった。

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